ガンダムW
1699話
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
が宥和政策を行っている以上、セプテムも強権的な事は出来なくなっているのだが。
もしそんな真似をすれば……まだ出てきていない勢力としては、ホワイトファング辺りが姿を現す可能性が高い。
まぁ、今の連合軍であれば、ホワイトファングが出て来ても対処するのは難しい話ではないだろうが……そうなった場合、シャドウミラーも敵対する可能性が高いというのは、向こうも理解しているだろう。
「とにかく、シャドウミラーはそんな感じで動く事になったから、よろしく頼む」
「……うむ。まぁ、色々と言いたい事はあるが、それはそれで構わん」
こうしてセプテムからの了承も貰い、俺達のこれからの方針は決定した。
さて、次は……ああ、そう言えばもう一件面会の約束があったな。
「じゃあ、俺は色々と急がしいから、この辺で失礼させて貰う」
そう告げ、セプテムと軽く挨拶を交わしてから、次の目的地に向かう。
もっとも、その目的地もこのD-120コロニーの中にあるから、そんなに遠いって訳じゃないんだけど。
ぶっちゃけ、シャドウミラー的にはセプテムよりもその人物は重要人物と言ってもいいだろう。
その人物との面談は、とある店で行われた。
「一応そちらについては調べさせて貰った」
「あ、あはは。そうですか。その……それで?」
「知っての通り、シャドウミラーはピースミリオンという巨大な軍艦を拠点にしている。そこにはお前の力が必要だ。だが、当然ながらどこかの組織のスパイを入れる訳にはいかないんだが……幸いと言うべきか、お前はどこの組織の息も掛かっていない事は証明されている」
その言葉に、男は安堵の息を吐く。
実際、このD-120コロニーにいた人物という事で、連合軍辺りの息が掛かっているのではないかと、そう思いもしたのだが……デュオに調べて見て貰ったところ、その辺りの心配はないと判明したのだ。
勿論デュオを欺くような偽装がしてあれば話は別だが……目の前の男にそんな真似が出来るとは思っていなかった。
「それにしても、よくピースミリオンで働く決心をしてくれたな。こう言ってはなんだけど、このD-120コロニーからピースミリオンに来るのは……左遷ってのは言い過ぎだが、そんな感じじゃないか?」
「正直なところ、腕には自信があっても経営の方は上手くいかなくて……それは、この店を見て貰えば分かると思いますが」
男が苦笑して、店の中を見回す。
俺もその視線を追うように周囲を見回す。
もう少しで昼になるというのに、店の中に客の姿はない。
そう、この食堂……いや、レストランと表現すべきか?
ともあれ、この店にいるのは店主1人だけだ。
従業員がいないのは、店が流行っておらず雇う予定がないからだ。
だが、俺の前にいる30代程の男
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ