166部分:第十五話 黄忠、思わぬ仕事をするのことその三
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第十五話 黄忠、思わぬ仕事をするのことその三
「結構ややこしい場所みたいね」
「そやな。まあそれでも最近結構ましになったらしいで」
「そうなの」
「人材が増えたさかいな。うちもあんたも来たしな」
「姉様の頼りになってるのならいいわ」
董白はこう言って微笑みもした。
「それでね。じゃあ後は」
「ああ、治安維持に山賊退治やな」
「行きましょう」
こんな話をしてであった。二人も忙しく動いていた。
擁州が次第に人が集まってきていたその時。関羽達は予定通り南に向かっていた。そして徐州を越えようという時にであった。
「ここはどうもな」
「そうね」
「あまりいい場所ではありませんでしたね」
舞と香澄がキングの言葉に応えて言うのだった。
「太守がいないせいだな」
「これといった統治者がいないのが問題みたいね」
「誰かいないのでしょうか」
「どうやら曹操殿も二つの州の統治で大変らしいからな」
ここで関羽が三人に述べた。
「それで徐州まではだ」
「そうなのか」
「あの袁紹さんも忙しいみたいだしね」
「だからこの徐州までは」
「そのかわりにですね」
孔明がここで話す。
「張三姉妹っていうグループの活動が盛んですね」
「ああ、あの三人な」
馬超もその三姉妹の話に応える。
「何か凄い人気だよな」
「ここに来るまでも名前を何度か聞いているしな」
趙雲も話す。
「かなり有名な旅芸人だな」
「そうですね。機会があれば私達も」
ナコルルは考える顔で述べた。
「一度聴いてみたいですね」
「鈴々もそう思うのだ」
張飛もこう述べる。
「是非一度なのだ」
「路銀に余裕があればそうしたいな」
関羽も少し考える顔で述べた。
「一度な」
「そうですね。ところでそろそろ揚州ですよ」
孔明がここで場所について話した。
「そろそろですけれど」
「離しなさいよ!」
しかしここでだ。前から声がした。
「んっ!?」
「何だ?」
一同はその声を聞いてそれで前を見るとだった。そこには。
白と淡いピンクのドレスを思わせる上着に丈の短いスカートだ。上着の丈は短く臍が見えている。肌はやや黒い。目は見事な青であり紫の長い髪を左右でリングにしている。白いリボンが目立つ。胸には赤いリボンだ。顔立ちは幼く背も幼い幼女である。しかしその顔立ちは明るく可愛らしいものだ。その青い目が大きくかなり目立っている。
その彼女を見るとだ。髭の親父に手を掴まれていた。
「ちょっと、何するのよ!」
「ええい、離してたまるか!」
「私に何するのよ!」
見れば上着の袖はかなり広くなっている。あまり動くのに適している服ではないようだ。
その幼女を見てだ。張飛が最初に動いた。
「悪者なのだ!」
こう言
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