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〜異世界BETA大戦〜 Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force
亜空間の向こう
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てきた敵性生物のどの巣よりも巨大なものであった。
司令官はここが敵性生物の本拠地かとあたりをつけ、続けて探査船を近くにある惑星へと向かわせる。
向かう途中で惑星全体を遠距離スキャンで大まかに確認したところ、見た目はエレミア星系にある有人惑星と同じく青い海と緑の大地もある・・・だが一番大きな大陸のほとんどがやや赤茶けていて荒野の部分がかなり多いように見える。
すると、惑星の軌道上に明らかな人工物・・・通信中継用のビット衛星のようなものを発見、微弱な電波も流れているのを確認した。
スキャンしたが、遥か昔にエレミア星系でも使われていた鉱物由来の精錬金属中心に作られており、内部に6基ほどのロケットないしミサイルのような形状のものを格納している。
更に惑星軌道へと向かいそこから地上の詳細スキャンを開始する。
途中、艦載のランチのような小舟艇が接近してきたが、速度を上げるとついてこられずやがて諦めて去っていく。

そして惑星を2周ほどしてデータをまとめたところ、おおまかではあるが次の事が判明した。
この惑星は有人惑星であり、各所に都市のようなものが見られ、推定人口は5〜10億人程度。
この人類の領域外に敵性生物の巣が存在しており、その数26に及ぶ。
そしてその後、次々と探査船が別の亜空間ゲート内で同じような亀裂を発見し、その向こうを同じようにくまなく調査したが、すべての船が同じ衛星付近の空間にゲートアウトした。

後は探査船から送られて来た複数データを精査する事になるが、この件においてダイスケはデータの分析を命じられる。
だがダイスケはこの映像を見てすぐにわかってしまった。
転生前に何度か映像や写真で見た光景・・・・。
探査船が亜空間を出た場所は「月」の周回軌道上で、探査船が調査した有人惑星は「地球」である事を・・・。
ビット衛星のようなものは、おそらく米軍の戦闘衛星で小舟艇と思われているものは再突入型駆逐艦か何かだという事もすぐに察しがついた。
映像で見る地球の姿は久しぶりに見たような気がして、しばらくの間ぼぉっとしてしまったが、ここに映っているのは自分がいた地球ではなく、部下の地球人組のメンバーがいた地球なのだという事をすぐに思い出して、地球人組を呼び、その映像を確認させて言質を記録させた。

このエレミア星系以外での可住・有人惑星の発見に星系各地ではけっこうな騒ぎとなり、政府においてすぐに対策検討会議が組まれ、エレミア同盟諸国の代表が集まり、討議に入った。
ここで地球人組の確認証言もあり、この惑星は「地球」、衛星は「月」と確認されて、今回直接の敵性生物策源地を「月」と断定し、まずは優先的にこの衛星「月」の敵性生物を一掃、続いて有人惑星地球の統合機関という国際連合へ連絡を取り、要請があれば地球にはびこる敵性生物の一掃を行う事
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