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〜異世界BETA大戦〜 Muv-Luv Alternative Cross Over Aubird Force
亜空間の向こう
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見えた。
だが、地球人組は追い詰められているように見せかけて退却しつつザカリスの中隊をうまく誘い込み、翻弄してついに反包囲してしまった。
その後は割と一方的な戦いとなり、反包囲の空いているところから後退しようと向かうとそこは既にクロスファイアポイントとなっており、次々に狙撃され、気が付いた時には隊長機含め3機を残すのみとなってしまう。
ザカリスの中隊メンバーにとってはまさに青天の霹靂であった。
なにしろまさか自分たちが狩られる側にまわるなどみじんにも思っていなかったからだ。
そして数分して、最後、中隊長機が撃破され交流戦は終了した。
そこでやっとザカリスのメンバー達は、地球人たちが自分たちよりも巧みにスクワイエルを乗りこなしている一流のパイロット揃いだと認識を改める事となった。
だが、彼らはなぜ地球人たちがこのような短期間にスクワイエルの操縦を完璧にマスターしたばかりか、個々の駆け引きにおいても優れているのか不思議に思ったのだった。
だが、それはとても簡単なこと―――地球人組の中隊はことあるごとにロアーヌ連隊(アントワープの連隊)の選抜中隊やらA中隊(タケルの中隊)との長時間訓練をやっている為、知らず知らずのうちにそこいらの部隊よりは格段に強くなっているのだった。
実は、ロアーヌ連隊はオルキス連邦軍では最精鋭連隊との呼び声が高い部隊であり、また、タケルの機動第一艦隊情報部A中隊も中隊単位では全部隊中最も強い中隊ではないかと言われているくらいの部隊である。
そんな部隊を相手に毎日何度も訓練を続けていれば今回の結果は割と予想されていたものである。
だが当の地球人組は、いつも勝つことが出来ず自分たちの力量がまるで上がっていないように感じていたので、今回の完勝にはかなり驚いたのだった。
俺はタケルちゃんから受け取った報告書を確認しつつ、彼女たちのスキルがかなり向上してきた事に嬉しさを感じていた。
まぁ、自分の部下たちの技量が上がるという事は総合火力も上がり、みんなの生存確率も上がるし、良い事ずくめだからね。
―――その頃、ブリトニアの情報司令部では無人探査船による亜空間ゲート内探索のモニタリングが行われており、そのうちの1隻が亜空間内にある亀裂をひとつ発見。
情報司令官がさらに調査を進めさせた結果、その亀裂の先には別の星系と思われる空間が発見される。
オペレーターが慎重に操作し、無人探査船をその亀裂へ向かわせたところ、クレーターだらけの星の軌道近くの空間へ出た。
この星のそのすぐ近くには大気が存在する可住惑星と思われる星があり、この星はその惑星の衛星と思われた。
まず最初にその衛星の表面を探査したところ、少なくとも12か所の敵性生物の
巣
(
ハイヴ
)
が確認される。
そのいずれもかなりの大きさにのぼり、先日エレミア星系に侵略し
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