第四話
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を何とか続けていた。そりゃあ大変だったらしい。艦娘達のケアから資材に施設。深海棲艦達との戦い方から逃げ方。全て手探りだった。そしてそこで確立された考え方は今でも使われてるんだ。ある意味英雄だね。」
「そんな中で、亮太さんは雫さんと出会ったんだ。」
「彼はその時は木曾として働いていた雫さんを秘書にして、一緒に働いてた。その内、彼女に惹かれたんだろうね。」
「彼は悩み抜いた。雫さんとはいつまでも一緒に居たい。そう考えたが、自分が居なくなった後の後任がまだ誰も居なかった。」
「そこで彼は僕を後任として育て始めた。それなりにキツかったけど、そのお陰でちゃんと後任が育ったわけだ。」
「そして、今から十六年前。彼は雫さんにプロポーズした。彼女は確か艦娘だけど、基本は人だ。そのまま二人は海自を辞めてったという訳だ。」
「そして、その子供が君と………なかなか運命を感じるじゃあないか!」
……それは同感だった。こんな話、そんな因果でも無い限り有り得る話じゃない。逆に、そんな話があったのなら十分有り得る話だ。
「ん…………でも待てよ………?」
そこでこの提督(変態)は首を傾げた。
「確か彼らの子供って一人息子が一人のはず。ってことは………。」
提督(変態)はこちらの顔を見た。
「あぁそうだよ。俺は男だ。」
俺はそれに応えるように答えた。
「……聞いたこと無いな。男の艦娘なんて。道理で木曾が報告を曖昧にする訳だよ。」
納得したように手を広げる提督(略)。いや、納得されても……。
「これ、どーしよーかなー……。上には報告しなきゃだけど……何されるか分からないよねぇ……。」
「あれか?超能力者みたいに解剖されるとかか?変な実験されるとかか?」
俺は不安になって聞いた。
「前例が無いから分からないね。」
ごもっともな答えだった。
「仕方ない……君のお父さんのコネを使わせて貰おう……多少はマシなはず…………はぁ。」
かなり落ち込んだ様子の提督(略)。しかし、こちらとしては色々聞きたいこととかもある。
「なぁ、一つ聞いていいか?」
「ん?何かな?」
俺はここまで考えてた中で、一番気になっていたことを話した。
「俺は多分ここで働くんだろう。そこはもう受け入れるけど、俺のダチ、俺と一緒に砲撃を受けた奴らが無事かだけ知りたい。」
「あぁ、それならもう知ってる。二人共命に別状は無いそうだ。」
提督(略)は、そう言った。よし、これでもう大丈夫。踏ん切り付いた。
「これで何の心配も無いや。」
俺は決心したようにそう言っ
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