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魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜風雪の忍と光の戦士〜
第十一話 熱戦 ―エキサイト―
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陣の様子を見て男二人は顔を見合わせ、同時に苦笑しながら肩をすくめる。

(君も大変なんだろうな)

(大丈夫ですよ。俺にはああいうことしないんで)

 的なやりとりである。まぁさておき混ざろうと、疾風は紗那にニヤニヤしながら話しかけていく。

「おー、良かったじゃん紗那。……まぁお前に関しては最初から二人に対して名前呼びだったような気もするけど」

「たっ、確かに!? い、今思えば失礼なことを……!」

「初めから気にしていませんから。私も、彼も」

「えぇ、俺も基本的に身近な連中には名前呼びされてますから。大丈夫ですよ」

「だとさ。ついでに俺もいいかな?」

 構わない、と首肯する二人に感謝する疾風。純日本人にとっては馴れ馴れしいとも取れる態度だが、相手の二人に気にした様子はない。二人が外国暮らしの経験があることも理由かもしれないが、やはり同じゲームを一緒にプレーしたということが大きいのだろう。

 しかも彼らは先ほどあれだけ濃密な戦いをしたのだ、お互いにお互いのことを気に入ってしまうのも当然なのかもしれない。……ちなみに敬語も抜いていいと言われたところ、“それは追い追い!”とさすがに遠慮していたが。

「ということで、せっかくだしまたやろうぜー。……そうだ。どうせならペアシャッフルしたりいろいろやらね?」

「いいですね、楽しそうです。ではまず……紗那さん、一緒にやりませんか?」

「は、はい! ぜひ!」

「んじゃこっちは野郎同士で組もうか、ショウ君?」

「えぇ、いいですよ」

 そう言い合って四人は立ち上がり、再びシミュレーターへと歩いていく。その足取りはこれから先のデュエルを想像し、とても軽く、弾んだものであった。





 この後四人は組み合わせを変えたり一対一で戦ったり、いろいろなルールを使ったりしてブレイブデュエルを楽しんだ。なお途中でこれに気付いた花梨が騒ごうとしたが、四人の説得によってどうにか阻止されたことを追記しておく。



 ……口止め料として、疾風がアイスを奢る羽目になったことも。

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