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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0039話『北方水姫の打倒』
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破をしてしまったが、だけどよくここまで頑張って制空を支えてくれたと感謝しながらも攻撃をしていった。
そして昼の攻撃が終わる頃には残っている敵は前衛艦隊は駆逐古姫、そして戦艦棲姫に北方水姫だけという形になった。
駆逐古姫を倒しきれなかったのが悔しいが、だけどこれで安心して夜戦に突入できる。

「頼んだぞ!」

私の声に第二艦隊の面々が親指を立てながらも笑みを浮かべて夜戦へと突入していった。
そして次々とみんなの攻撃が戦艦棲姫というダイソンを無視して北方水姫へと入っていく。
途中で北方水姫がヴェールヌイを大破させてしまったが、

「まだあたしが残ってるんだから! 沈みなさい!!」

そしてここぞという時に発動した霞の魚雷カットインが北方水姫へと突き刺さってついに北方水姫は爆発をしてとどめを刺せたのだろう。

「………嘘ダ。………コノワタシガ…。モウ冷タイトコロハイヤ……アタタカイ世界ヘ、戻リ、タイ………」

…いつも聞くけど深海棲艦の言葉は倒したのに素直に喜べないものがあるな…。
でもまだ続きがあるようで、

「………ア、アタタカイ………ワタシ、ワタシタチ……帰ッテモ、イイノ……? アリガトウ……」

最後に北方水姫は私達なのかそれとも他の誰かに対してなのかわからないけど感謝の言葉を残して光となって消えてしまった…。
そして他の深海棲艦もその場から消え去って次第に海が青く、そうまるで溶けていくように赤い海が青の海へと戻っていく。

「勝った、のか…?」
《はい! 提督、私達の勝利です!!》

未だに実感できない私の呟きに榛名が出てきて私に抱きついてきた。
精神体だというのに榛名の方からは一方的に私に抱き着けるのは羨ましいと思う。
とにかく、私は霞に近寄っていき、

「司令官…あたし、やったわ!」
「ああ。霞、君が今回のMVPだ」

そう言って私は霞を両手で持ち上げて勝利を祝ったのだった。

「あっ…調子にのり過ぎよ! 下ろしなさいったら! このクズ!」

最後に照れ顔の霞にそう言われてしまらない終わり方をしたが…。




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