ガンダムW
1698話
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「宇宙は知っての通り、財団連合……バートン財団とOZの財団派は消滅した。もっとも、財団派という意味では地球が本拠地である以上。ダメージそのものは大きくないんだろうが」
それでもバートン財団が消滅したというのは、俺にとっても嬉しい限りだ。
また、財団派のダメージそのものが多くないとしても、宇宙における根拠地を失ったというのは大きい。
「トレーズ派は……」
「どうやらセプテム将軍がトレーズ派と会談を行うらしいわよ。内容としては、宇宙からの撤退」
事務員として実質的にシャドウミラーを動かしている凛だからこそ、その手の情報は早いのだろう。……まぁ、凛をお姉様と慕っているシルビアの件もあるんだろうが。
「そっちを選んだか。まぁ、戦力的にトレーズ派だけで今の連合軍に勝てる訳がない以上、当然だろうな」
また、公にはなっていない……どころか、恐らくトレーズ派の中でも少数の者しか知らないが、マリーメイアの存在がある。
マリーメイアをトレーズの下に届ける為になら、それこそトレーズ派は相当無茶な条件でも呑むだろう。
まぁ、連合軍に全面降伏しろとか、そういうのであれば、無理だろうが。
……そう言えば、マリーメイアはともかく、デキムはどうするんだろうな? ツバロフもいるが……
いや、その辺りは俺が心配しても仕方がないか。
「とにかく、そんな理由で宇宙から戦闘はなくなる。そうなれば、当然連合軍に雇われている俺達としては、地上に向かう必要がある訳だ」
連合軍、トレーズ派、財団派、中東連合、サンクキングダム……現在の地球には、全部で5つの勢力がある。
いや、これにプラスして、どの勢力にも所属していない無所属とでも呼ぶべき勢力もいるか。
ともあれ、連合軍だけになった宇宙と違い、地球はまだ群雄割拠……と呼ぶには勢力の数が少し少ないが、それだけの勢力がある。
「けど、あたし達の本拠地は、今やこのピースミリオンだろ?」
綾子の言葉に、俺も頷く。
そこが難しいところなんだよな。
このピースミリオンは、言うまでもなく宇宙で使う軍艦だ。
そうである以上、地上に降ろすような真似をしても当然意味はない。
「そんな訳で……ハワード達に、次の開発を頼みたい」
「待て。もしかしてピースミリオンを地上でも使えるようにしろと、そんな事を言うつもりか?」
「出来ればそうして貰いたいところだけど、難しいだろ?」
「当然じゃわい。そんな事をするのなら、それこそ1から新型艦を設計した方が手っ取り早いわ」
「出来ればそうして貰いたいんだが、資材がな」
デスサイズヘル、アルトロンガンダム、ウイングゼロ……特にウイングゼロは、改修という形ではなく1から作った代物だ。
当然相当な量のガンダニュウム
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