ガンダムW
1698話
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話を見ていたハワードが、再び口を開く。
「一応解決策として、アクセル専用のゼロシステムを作る……いや、この場合は今あるゼロシステムをアクセル用にカスタムすると表現した方がいいのか? そうすればアクセルもゼロシステムを使える可能性はある。……どうする?」
「あー……そうだな」
ハワードの言葉に悩む。
今回の場合、ハワードは俺が人間であるという前提で、こう言っているのだろう。
人間だからこそ、俺が使えるように専用に調整すればゼロシステムを使えると。
だが……残念な事に、俺は人間ではなく混沌精霊だ。
つまり、どう頑張っても俺がゼロシステムを使えるようにはならないのは確実だ。
無駄だと分かっているような事を、ハワード達にさせるのも悪いだろう。
「いや、その辺は気にしなくてもいい。別にウイングゼロはゼロシステムを使わなくても、問題なく操縦は出来るんだろう?」
「うむ」
それさえ聞ければ、俺としてはそこまでゼロシステムに拘る必要はなかった。
「なら、問題はない。こう言っては何だが、俺は元々高い操縦技術を持っている。今更ゼロシステムを使っても使わなくても、変わらないさ」
何より、ウイングゼロそのものが俺の反応速度についてこれていない。
だとすれば、ここで下手にゼロシステムを使えるようになっても、機体がどうなるのやら。
また、ゼロシステムそのものも、俺の反応……この場合は思考速度についてこれず、フリーズする可能性が高い。
ゼロシステムも完全なシステムではないというのは、原作で最初にウイングゼロとエピオンが戦った時に示している。
あの時はお互いのゼロシステムが相手の行動を先読みしようとして、結局それが出来ずにフリーズした状態になった。
勿論俺の場合とは色々と異なるだろうが、ゼロシステムが完全なシステムではないという証明にはなる。
「……ふん」
俺の言葉が気に入らなかったのか、五飛が鼻を鳴らす。
まぁ、俺を倒すのが今の五飛の目的の1つだ。
正義とは何かといった事もあるようだが、それよりもまずは正義である以上俺に勝てるようにならなければいけないとも思っているのだろう。
それがいつになるのかは、俺にも分からないが。
「ふむ。まぁ、アクセルがそれでいいのであれば、こちらはそれで構わんよ」
そう言いながらも、ハワードを含めて科学者達がそれぞれ残念そうだったり、悔しそうだったりするのは……まぁ、科学者の矜持とかそういうのが関係しているといったところか。
「なら、ウイングゼロについての話はこれで決まりだな。……さて、こうしてシャドウミラーの面々が集まった事だし、ついでにこれからの件についても話し合っておきたい」
「地球ね?」
凛の言葉に頷きを返す。
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