ガンダムW
1698話
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て口を開く。
「つまり、パイロットの能力を限界以上に引き出す能力じゃ」
「最初からそう言って……いえ、なんでもありませんです、はい」
サングラス越しでも分かる鋭い視線に、デュオはすぐに降参する。
「ともあれ、じゃ。そんなコックピットシステムじゃが……つまり、脳波やその分泌物が大きく関係してくる。それがどうやら、アクセルの場合は上手くいかなかったらしい。ゼロシステムのログによれば、アクセルは人間ではないと出ている」
どこかで聞いた言葉だな。
ああ、そう言えば原作でも自爆したウイングガンダムに残っていたデータから、ヒイロのパイロットとしての能力を調べた時に人間ではないとか出たのか。
ただ、それと違うのは、ヒイロの方は人間離れした能力を持つという事であり、俺の場合は純粋な意味で人間ではないといったところか。
……まぁ、そもそも俺は混沌精霊だ。
そんな俺に脳内物質や脳波なんてものがあるのかと言われれば……正直なところ、微妙だろう。
「つまり、それが原因で俺はゼロシステムを起動出来なかったと?」
どうやら俺が人間ではないと口にしてはいるものの、それはヒイロ的な意味での言葉だったらしい。
こっちを見る周囲の目からは、文字通りの意味で人外の相手を見るような目ではない。
まぁ、W世界には魔法とかそういうファンタジー系の要素はないし、宇宙人の類も存在しない。
そうである以上、俺を見て本当の意味で人外の存在であるとは、思えないだろう。
魔法を目の前で使って見せたり、外見を混沌精霊のものに変えれば話は別だが。
「ま、アクセルの能力を考えれば、人外の存在だって言われても納得出来るけどな。そもそも、普通の人間にはアクセルがやってるような機体の操縦は出来ないし」
「それは俺も同意する。普通であれば骨折どころか、死んでもおかしくない程のGを受けているにも関わらず、全く関係ないといった様子で機体を操縦しているからな」
デュオと五飛がそう告げ、他の面々……俺がスーパーバーニアを使っている状態で、強引に機体を反転させているような光景を見たことがある者は、納得したように頷いていた。
……不幸中の幸いって奴か、これ?
「で、結論としてだ。俺はゼロシステムを使えないって事でいいのか?」
「……うむ。簡単に言えば」
単純明快な質問に、ハワードが頷きを返す。
その様子を見ていたデュオが、意外そうに口を開く。
「何だよ、あまり驚いてる様子ないんだな」
「まあな」
実際問題、ゼロシステムが人間の脳波やら人間特有の生成物質とかを使って動いている以上、どうやっても俺が使えないのは当然だからだ。
そこでは特に驚くような事はない。
「じゃが……」
そんな俺とデュオの会
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