161部分:第十四話 袁紹、お宝を探すのことその十
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第十四話 袁紹、お宝を探すのことその十
「だって腐るから」
「それは」
「何だ、そうなの」
許緒は二人にそう言われてすぐに残念な顔になった。
「それだったらよかったのに」
「帰ったら私の料理か秦兄弟の料理を食べましょう」
曹操が微笑んで許緒に述べた。
「それならね」
「はい、わかりました」
許緒は曹操の言葉に笑って返した。
「それじゃあ」
「そうしましょう。ところで」
「はい、ところで」
「あれは何かしら」
前を指差しての言葉だった。その湧き出る間欠泉をだ。
「あれは」
「温泉では?」
夏侯惇が言った。
「あれは」
「温泉!?」
「あっ、曹操殿」
「いいところに来られましたね」
田豊と沮授が彼女達に気付いて声をかける。
「どうやら温泉です」
「凄いものを掘り当てまして」
「温泉!?」
温泉と聞いてだ。曹操も思わず声をあげた。
「そんなものが見つかったっていうの!?」
「どうですか?これから一緒に」
「入りませんか?」
「お風呂って」
荀ケが困惑した顔で言う。
「何でこんなことに」
「よかったらだけれど」
「どう?」
「筍湛もいないわよ」
審配はさりげなくこのことも告げてきた。
「どうかしら、それで」
「そうね」
曹操がそれに応えた。
「悪くないわね。では私達も」
「お風呂ですか」
「今から」
「官渡で汗もかいていることだし」
このことを曹仁と曹洪に放す。
「今からね」
「はい、じゃあ」
「すぐに」
そしてであった。今度は。
「趙雲さんは何処に行かれたんでしょうか」
「ううむ、急にいなくなったな」
関羽が孔明の言葉に応えていた。
「何処に行ったのか」
「何をされているのでしょうか」
「あれじゃないのか?」
ここで馬超が言う。
「またな。あの仮面を着けてな」
「仮面って何なのだ?」
「御前本当にわからないのか!?」
少し呆れながら張飛に返す。
「だからあれはな」
「あの変態仮面は何者なのだ」
張飛は自分の顎に右手を置いて考える顔になっていた。
「おかしな奴なのだ、本当に」
「おい、それ本気で言ってるんだろうな」
「あの変態仮面の正体も気になるのだ」
彼女はわかっていなかった。全くである。
そんな話をしながら小川のところに来てだ。彼女達も見たのである。
「えっ、あれは」
「一体」
「温泉ですね」
孔明がすぐに言った。
「あれは」
「温泉ですか」
「何でこんな場所に」
「どうやらここにそうした水脈があったみたいですね」
こうナコルルと香澄に話す。
「それでみたいですね」
「そういえば硫黄の匂いもするわね」
「そうだな」
舞とキングはこのことに気付いた。
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