第三話
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いはーい。」
そう言って、その建物を後にした。成る程、明石と言うのか。
さて、そこから俺と木曾は赤レンガの建前の中に入っていった。全四階建て。その間、誰とすれ違うでもなく、木曾に連れられるまま歩いて行った。
そして、建物の最上階。一番奥の部屋。そこには『室務執』と書いてあった。
「………なんで右読みかなー。」
「始めっからそうだったし、最早気にしてねぇな。」
しかし、あれだな。
「執務室、左読みでも室務執(しつむしつ)だな。」
間
「お前…………天才か………?」
と、かなり驚いた様子の木曾……いやちょっと待て。
「いや、このくらい思いつけよ!漢字が読めないとかならまだしもさぁ!」
流石にこれには突っ込んでしまった。神さまも許してくれるかな(仏教徒)。
「だってだって……そんなことを考えたことすらなかったからさ!それを考えてる位ならどうやったら強くなれるか考えてたし!」
「クソマジメか!」
そんな感じで言い合いをしていると、ガチャリと扉が開いた。
「…………早く入って下さい。」
そこには、眼鏡をかけた、いかにも秘書と言わんばかりの女の人がいた。ただし、この人もセーラー服。
「「あ、はい。」」
そう返事するしかなく、俺と木曾は部屋の中に入った。
部屋の中は青い絨毯が引かれていて、真ん中に校長室のような机とソファ。
そして、奥には仕事に使うのか、なかなかな大きさの机。 そこには、一人の男が座っていた――後ろの壁に『!すでのな』と書かれた掛け軸を見上げて。
「第二船隊所属、木曾、只今帰投しました!」
と言って、敬礼する木曾。
すると、その男はゆっくり椅子ごと回転した。
「お疲れ様。そして、そっちのが新しい艦娘かい?」
そう言ってそいつは俺達に顔を向けた。
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