SIDE:A
第十六話
[6/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
かなぁ」
「それは主に任せるのじゃ。いきなり言っても混乱させるだけであろうし」
「あー、それはそうだよなぁ。世紀の大発見と言えばいいのかなこれは……」
頭を抱える俺をよそに気軽な調子で肩をすくめるクーちゃん。聞いた俺が言うことじゃないけど知ってるなら教えてくれてもいいと思うんだけど!
「まさか血継限界がそういう位置づけにあったとはなぁ」
そもそもの疑問はチャクラの性質変化についてだった。
忍びなら誰もが得意とする性質を持っている。修行次第では異なる性質の術も扱うことができるが、そのレベルには限度があり、術によっては自身の性質にあっていないと使えない術もある。上忍クラスになると二つか三つの性質変化を習得しているのが通例であり、卓越した忍であった三代目火影の爺ちゃんは五つの性質変化を扱えると聞いている。
俺の性質は火でそれと同等に雷も扱える。その他の性質である水、土、風の性質も修行で扱えるようになったが、得意な火と雷に比べると練度は甘い。一見すると「爺ちゃんと同じ五属性扱える俺SUGEEEEE!」と感じるだろうが、俺自身そんな驕った気持ちはない。確かに修行そのものは自分でも努力しているとは思うけど、根底は神様から転生特典あってのものだから。借り物の力だからいくら強くなっても誇れるものじゃないんだよなぁ。
まあ、だから今後もメキメキと強くなっていく予定だが、戒めの心は忘れないようにしないと。
おっと、話が逸れた。形質変化のことだったな。
ちなみに俺が得意とする形質変化を順にすると「火 >>> 雷 >>> 水 >> 土 > 風」となる。何気に風が一番不得意です。
そして、ここからが本題に入るのだが「この異なる性質のチャクラって一緒に練れないの?」というのが前々から抱いていた疑問だった。父さんに聞いたところ血継限界がないとまず無理とのこと。
でもさ、よく漫画とかであるじゃん。気と魔力を合成したり、炎と水の魔力を合成したりとか。扱いが難しいのは想像つくが、どうも不可能には思えなかった。
そこで我らがクーちゃんの出番。数百年と生きてる九喇嘛さんは生き字引――とまではいかないだろうが、それでも豊富な知識をお持ちでいらっしゃる。忍術とかにも造詣が深ければいいなという楽観的希望を胸に質問してみたのだ。
で、帰ってきた答えが――可能とのこと。
「まあ確かに異なる性質のチャクラを練るのは至難の業じゃし、マスターするのは困難を極めるが、不可能ではないのう。もう百数十年前の話になるが、妾の知己である修行僧は雷と水の性質を同時に扱えておったしな」
本人も血継限界ではないと言うておったし。そう付け加えるクーち
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ