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NARUTO〜サイドストーリー〜
SIDE:A
第十六話
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と筆記用具を持ってきてもらった。これから考えるのは今まで疑問に思っていたことや、これってどうなのよと思いながらも目を反らしてきた部類だからな。考えをまとめるのにノートは必要不可欠です。


 影分身を自宅へゴーバックさせて、そういえばとクーちゃんの存在を思い出した。この件についてはクーちゃんの話は為になるかも。


「クーちゃぁぁぁん!! ちょっと来てえええ!!」


 クーちゃんがいる場所はここから四時の方角、大体五百メートルほどの距離だ。練度を上げた気配察知のスキルは細かな情報まで届けてくれる。気分は人間レーダーです。やっぱこの修行して正解だったわ。


 呼びかけてから数秒経つと、スラックスにTシャツ姿のクーちゃんが茂みの向こうから姿を見せた。


「なんじゃ? もう修行は終いかの?」


「んー、修行自体は続行するけどちょっと趣旨を変更することになって。ここからはクーちゃんの協力も必要だからな」


「ふむ……? ようわからんが分かったのじゃ。しかし情けないのぅ、童たち妖は幼き頃、父上に千尋の谷に突き落とされたものじゃが半年間は己の身一つで生き延びれるぞ。まあ主のように目隠しまではせんがの」


「いやギブアップじゃなくてね。ちょっと話し相手――いや、相談相手に乗ってもらいたくて」


「ほう、相談とな? 主が童に何かを訪ねるなど珍しい。よかろう、なんでも聞くがよいぞ」


 頼られて嬉しいのか、むふーっと得意げに胸を張るクーちゃん。豊満な胸が大きく上下に揺れるのを見て一瞬目を奪われるそうになるが、なんとか主の体裁を守ることができた。


 クーちゃんって大人の色香が半端ないから気を抜くと煩悩に支配されてしまいそうになるんだよなぁ。俺はヒナタ一筋で浮気する気は皆無だから、ハーレムなんてノーサンキューなんだよ!


「そういえば、主はもう夕餉はすませたかの?」


「ん? いや、まだだな」


「それはよかったのじゃ。腹が減ってはなんとやら、まずは腹ごしらえからじゃ。ついさっき活きの良い熊を見つけたでな。今宵は熊鍋じゃ!」


 威勢よくそう言ったクーちゃんはなんと振袖の中から肉の塊と鍋を取り出して見せた。どうやって収納していたのか謎だが、今は置いておこう。


 熊鍋かぁ。そういえばサバイバル初日の夕ご飯は熊鍋にしたな。調味料がなかったから影分身にこっそり塩コショウを家から持って来させたっけ。シンプルな味付けだったけど美味しかったのを覚えている。あれ以来食べていなかったから楽しみでごんす。


 焚火に使っていた薪を使い釜戸として利用する。クーちゃんの視線を感じた俺は水遁で鍋に水を張る。


「水遁・水泡の術!」


 オリジナル忍術の水
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