アージェント 〜時の凍りし世界〜
第一章 《凍てつく白銀の大地》
ゼスタ事変A
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の様なイメージだ。
「う……っあ………うあ”あ”あ”あ”あ”!!?」
「っ〜〜〜、氷雪ぃ!!」
氷雪の様子が変化する。それまでの純粋魔力暴走から、氷雪自身の変換資質を巻き込んだ氷の魔力となり、氷の盾が氷の槍によって貫かれ、氷雪を中心として放射状に氷の針が広がっていく。
「このっ……《ヘイルストーム》!!」
暁人の持つ中でも最高の手数を持つ包囲殲滅魔法《雹の嵐》を発動させ、相殺を図る。が、雹の弾丸により砕ける量より、生み出される氷の量の方が多いのかジリジリと押されていく。
そんな中でも暁人は並列思考をフル活用してヘイルストームを維持しつつ別の術式を組み立てる。
「クソッ!(後もう一人俺が居ればな……無い物ねだりをしてもしょうがないか)」
暁人がそんな事を悪態と共に考えた時だった。
「皆さん!管理局の者です!避難してください!」
パニック状態の中でも良く通る声。その声の主は真っ直ぐ混乱の根元に向けてやってくる。
「どうしてこんな……」
そして直ぐに、ハボクックを掲げた暁人と、その魔法に狙われる氷雪を認識する。
「あの人、あの時の………って、あなたが原因ですか!」
「厄介なのが増えた……状況見て言え!」
既に暁人は自身の総魔力量の半分近くを消費し、カートリッジも併用している。それでも抑えきれない現状、なのはの相手をしている暇は無かった。
なのはもレイジングハートを起動、バリアジャケットを纏い、取り敢えず暁人のすぐ側に立つ。
「何が起こってるんですか!?」
「説明してられるかっ!……おい高町なのは。お前、今魔法使えるのか?」
「……?カートリッジ以外なら全然。」
「なら砲撃、お前の得意分野だろう。それを頼めるか?」
「この状況で砲撃って……何考えてるの!」
「この状況だからこそだ!詳しくは省くがこの暴走は妹の病気に起因する物だ。そんで、魔力が尽きるか本人が耐えきれなくなるまで続く。……そして、氷雪の魔力はお前のざっと三倍だ。」
「……!?」
「けど、俺なら止められる。その為には氷雪に近付き、直接触れる必要がある。だから、そのご自慢の砲撃を貸せっつってんだ。」
一見冷静そうに見える暁人のその瞳を見てなのはは驚く。あの一切の感情を氷の奥に閉ざしていた暁人の瞳が、今は雪崩の様な焦燥感に支配されている。彼にとってはそれほどの事態なのだと理解する。
「……うん、分かったよ。レイジングハート!」
〈OK.《Divine Buster》.〉
なのはの意図に一切のタイムラグなく反応するレイジングハート。似た者主従の十八番が炸裂し、ピンクの魔力光が辺りを照らす。
蒼氷を貫
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