暁 〜小説投稿サイト〜
IS〈インフィニット・ストラトス〉駆け抜ける者
第33話
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
?」
「ゼロ?が親しげにハルって呼ぶならトモって呼んでもいいかなって…、ウーン、違うな。理屈じゃないんだ、…そうしたくなった、じゃ駄目か?」
「……構わんよ」

ぶっきらぼうな返事になってしまったが、俺は驚いていたのだ。関連性が無くなっても、何かしらの名残はあった、という事実に。

そのまま会話していると、一夏が篠ノ之に呼び出されていき、特に変わったこともなく休み時間は終わった。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

つらつらと教科書を読んでいく山田先生、スムーズに学んでいる女子、退屈そうなゼロ、まったく理解できていない一夏。

俺は俺で教科書の大事そうな部分にチェックを入れていた。

先生の説明を聞きながら黙々と進めていると、一夏が注視しているのに気付いた。

「何さ?」
「…わかるのか?」
「…わからないなら聞いたほうがいいよ?」

と、山田先生に声をかけ、一夏がわからないらしいと伝える。

「織斑君、わからない所はどこですか?」
「先生、ほとんど全部わかりません」

山田先生が凍り付いた。流石に想定外だったらしい。おいおい、予習くらいするだろう。入学前の参考書はどうした、読んだだろう?

同じ考えに至ったか、織斑先生が訊いたら、よりによって古い電話帳と間違えて捨てたって…

向こうでゼロが肩を震わせている。おいイケメン、笑うな。俺が止めなきゃ、お前さんもお仲間だったぞ。

結局、最後は放課後に山田先生に教えてもらう形で解決した。前途多難そうではあるが…

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

二時間目の休み時間、俺はゼロとオルコットに絡まれている一夏を眺めていた。

「あれがイギリスの代表候補生かつ、入試主席か。…ミラとは大違いだな」
「それだけ自信ありってことだろ?噂では、唯一教官を倒したらしいし」

手抜きしていた我々とは大違いである。もっとも、教官に勝ったから強者、というわけにもいかないのだが。

と、オルコットが一夏に詰め寄った瞬間チャイムが鳴り、授業が再開される。そこでクラス対抗戦の代表を決める話になり、女子から一夏が推薦され、それに抗議したオルコットと勝負、という流れでゼロが爆弾を投じてくれた。

「…俺はハル…、丹下智春を推薦する。間違いなく今言い争っている二人より強いからな」

挑発するような物言いに、オルコットが問う。

「代表候補生のわたくしより強い?愉快な冗談ですわ。推薦された貴方、どんなお気持ち?」

俺の実状を知らないオルコットに嘲笑ぎみに訊かれる。そもそも出たくないんだが…

「本音は辞退したいが、織斑先生も言った通り、他薦に拒否権はない。だが、コレでは三人、勝負も納得できない結果が出るかもしれない。だから、もう一人推薦し、四人で勝負はどうだろ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ