第33話
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悲しげなゼロを無視して、ミラが行こう?と手を出す。どうしよう…、
「ま、まあこの服も嫌いじゃないよ!中々見れるものでもないし、あ、アハハ…」
多少無理矢理なフォローに、ゼロが嬉しそうに頷き、
「フッ、ハルは分かる男だからな。仕方ない、ミラ、サッサとハルに合う服を買ってこい、その間、俺がハルとゲームする」
と宣った。その後喧嘩に発展したのは言うまでもない。
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そうして何やかんやと日々は過ぎ、IS学園入学の日、緊張感溢れる教室で自己紹介の時を迎えていた。
座席は最前列、織斑一夏の中心に、左右に俺とゼロがいて、後は全員女子。所在なさげに一夏がゼロを見るが、睨まれて目をそらし、此方を見てきたので視線でどうした?と問う。対応してくれるのに安心したのか口を開こうとした瞬間、先生に呼ばれて裏返った声で返事をしていた。
そのまま自己紹介を頼まれ、すこぶる簡潔に済ませてしまった。仕方無いよな、こんな女ばっかりだと。
そのまま自己紹介の順番が過ぎ、ゼロの番になり、
「ゼロ・グランツだ。よろしく頼む。ソッチのハル…丹下智春とは仲良くしているが、織斑…ワンサマーはよろしくしない、以上だ」
一夏以上に注目を集める自己紹介をしたゼロ。一夏は俺が何かしたのか?と首をかしげていた。
そのまま再び自己紹介は進み、
「次は丹下智春君、お願いします」
俺の番が来た。
「…丹下智春です。先程ゼロも言っていましたが、故あってゼロの家にお世話になり、親しくしています。」
ここで一度言葉を切ると、女子から黄色い声が小さくちらほら出てきた。
なんかゼロが攻めとか、寧ろ強引にゼロが押し倒されるとか…、後にしてください。出来れば休日に。
「…男の操縦者と言うことで、何かと教えてもらいたい事が出てくると思うので、織斑、ゼロ共々よろしくお願いたします」
言い終わると、肯定的な空気で自分の所に来いよ、見たいな雰囲気を女子達は出していた。
因みに、ミラは隣のクラス。直前まで散々渋っていた。
自己紹介を終わらせ、着席すると、一夏が話しかけてこようとして、背後から出席簿で叩かれていた。
一夏の頭の叩いたのは織斑先生であり、先生の自己紹介で教室は黄色い声援で溢れる。
この後も織斑先生と一夏のやり取りや先生の鬼教官宣言などがあって、時間が過ぎていった。
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「あー……」
「大丈夫?一時間でかなり参ってるが…」
「丹下…、コレはマズイ。ダメだ。ギブだ」
おう、一夏からの名字読み、新鮮ですな。
「慣れるしかないな織斑。ゼロなんか積極的に会話しているし」
「一夏でいいよ。俺も智春…『トモ』って呼ぶからさ」
「ほう、その心は
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