ガンダムW
1697話
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が、それこそ先程の巻き返しであるかのように、一瞬起動するもののゼロシステムはすぐに止まる。……いや、どちらかと言えば強制的に落ちると、そう表現した方が正しいのかもしれない。
そうして2度、3度と繰り返しゼロシステムを起動するが、その全てが数秒で落ちてしまう。
ここまで来れば、ただの偶然とは言えないだろう。
ちなみにその後も何人か別の人物を乗せてゼロシステムを起動したが、その全てでゼロシステムは起動した。
……そう、つまりゼロシステムが起動しないのは俺だけという事になる。
「何がどうなってるのか、その理由は分かるか?」
ハワードに尋ねるも、首を横に振るだけだ。
「詳しい情報はゼロシステムのログを調べてみる必要がある。すぐに分かるものではないから、今日のところはこれで終わらせてくれ」
ハワードの言葉に、他の科学者達……プロフェッサーG、老師O、ドクトルSといった面々も難しい表情を浮かべて俺に頷いてきた。
詳しい情報は知りたいものの、今はその情報そのものがないのだろう。
それは、科学者達の姿を見れば、明らかだった。
「分かった。けど、なるべく早く改善を頼む。宇宙は平気だが、地上では色々と今もきな臭い状況が続いているからな」
「分かっておるわい。儂等にとっても、今回の事は完全に予想外じゃった。じゃが、だからこそイレギュラーを潰すという面で役に立ったと言える。……前もってゼロシステムの起動をテストしておいて、本当に良かったのう」
しみじみと呟くハワードに、他の面々は頷きを返す。
実際、それは俺も同様の気持ちだった。
もし戦闘でゼロシステムが突然停止したりすれば、それはちょっと洒落にならない出来事になるのだから。
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