ガンダムW
1697話
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ハワードの言葉に頷く。
ウイングゼロの操縦については、前もってデータを貰ったので十分に理解している。
また、元々俺はその手の順応性に強いという事もあって、いきなりの操縦であっても問題はない。
準備が出来たところで、映像モニタに敵の姿が映し出される。
瞬間、照準を合わせ、撃破。
うん……確かに照準の動く速度や、トリガーを引いてから実際に攻撃されるまでにタイムラグを感じる。
まぁ、後者は反応速度は関係ないが。
ただ、トリガーの感度をもっと細かくすれば……幾らかは改善すると思う。
『ほう!?』
通信を通してハワードの、そして他の科学者達からも驚愕の声が聞こえてくる。
恐らく俺の反応速度に驚いているのだろう。
……一応これでも十分に手加減して5割に届かない……4割強ってところなんだが、もう少し反応速度を落とした方がいいか?
そうだな、なら丁度4割程度で。
次々に姿を現す敵機に向け、照準を合わせて撃破していく。
そうすると、やがてハワードが言っていたように照準の動きが若干ながらスムーズになってきた。
勿論その動きはあくまでも今の俺……4割程度まで力をセーブしている状態でのものなのだが、それでも十分な程だろう。
そのまま5分程が経ち……やがて反応速度に関してはこれで十分と判断したのだろう。
再びハワードから通信が送られてくる。
『ふぅーむ……アクセル、取りあえずこの辺でいい』
「何だ? 歯切れが悪いけど、本当にもういいのか? ウイングゼロの性能を十分に発揮させる為なら、俺はまだ大丈夫だぞ?」
『おぬしの気持ちも分かるが、これ以上は無意味じゃろう。現状でウイングゼロの計測可能数値は理論上の最大値を示しておる。……まさか、今の技術で開発されたウイングゼロがこうなるとは、正直ショックなのじゃが……』
あ−……どうやら4割の力でも少しやり過ぎだったらしい。
ハワードの声が落ち込んでいるのは、理論上の最大値……つまり、機体性能の限界までを俺が既に使いこなしているという事からだろう。
その後も反応速度以外の様々な調整を行っていくが、その度に映像モニタに映し出されるハワードを含めて4人の科学者は色々と引き攣った表情を見せる。
ただ、それでも途中で投げ出すような真似をしなかったのは、さすがと言うべきか。
自分達の技術を最大限に発揮して完成したウイングゼロに、それだけ愛着を持っているのだろう。
そうして機体の最終調整をすること、数時間……
『ふむ、これで細かいところは別として、大体は終わりじゃ』
ハワードの言葉に、安堵の息を吐く。
いや、安堵の息を吐いているのは、俺だけではない。
映像モニタに映し出されているハワード達もそれは同様だった。
寧ろ普段は
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