50北川潤の最期(性的な意味でw)
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及ばないはずの座古も、左右の脅威1,2、正面の友好的ではない魔物に驚かされ、生身なら腰を抜かしてお漏らして卒倒するほどの恐怖を味合わされていた。
『秋子です、ご無沙汰してます。HANYUSHnaAの巣、GASOUYTTHの娘。今日は一弥くんの関係者と、祐一さんのお嫁さん候補を連れてきました』
『GASDJFHSUKA、LCSDFHKV、LKSDHGVLAS;KLDFH、AUFGHBGC』
秋子とガーディアンは、狐語なのか神々の言葉なのか、意味不明の音声で会話して通行の許可を得た。
ヒアリングが正確ではない座古にも、植物が持つデータリンクから「@@の娘、○○の執行者、帰還を歓迎する」と聞き取れた。
『他の皆さんは?』
両手を伸ばして、夢遊病者のようにさまよい歩くセバスチャン。メイドも何かに操られたように、一番近寄ってはいけない見えない魔物の前まで歩き、映画のエイリアンなら上から涎がボタボタ落ちて来ていて、観客が「上ーーっ、上ーーっ!」とか「志村〜っ! 後ろ〜っ、後ろ〜〜っ!」という状況に陥っていた。
「ああ、皆さん、これが見えますか? ここは私の故郷です。懐かしい小川、懐かしい藁葺き屋根の水車小屋、この向こう… あの橋を超えると我が家が、懐かしい私の生家があります……」
完全に術に掌握され、泣きながら辺りを見回してビデオカメラに収めているセバスチャン。
求めて止まなかった光景の中に入って行き、「もう帰りたくない」と思わされていた。
多分、丸木で作られた橋を超え、生家に辿り着いて木戸を開け、懐かしい母親に抱かれた所で幸せに包まれ、眠ったまま絶命するような悪質な幻術に掛かっていた。
「ああっ、一弥っ、一弥〜〜っ!」
「一弥様っ、そのようにご立派になられて……」
佐祐理の母もメイドも幻術に掛かり、見えない魔物の足にしがみつき、失った自分の息子と再会したり、我が子のように可愛がっていた子供を抱いて、幸せの涙を流していた。
「あっ? 秋子様、これヤバイ奴ですよね? 叩き起こさないと死んじゃう系統の術ですよね?」
手近なメイドに強めのチョップを入れ、目を覚まさないので佐祐理の母にもヘッドバットを入れてみたが起きない。
セバスチャンには鳩尾に正拳突きを入れてみたが、母親と間違えられて抱き付かれそうになったので、骨法で肘、裏拳と叩き込んだが「おかあさんっ」とか言われて抱き締められてしまった。
「ぎえええええっ!」
外見では40過ぎ、実年齢は60過ぎの加齢臭がキツいジジイに抱き付かれて悲鳴を上げる座古。
家事手伝い用メイド兼、夜のお勤め専用座古ちゃんではなく、戦闘用の3号でも連れてくるべきだったと後悔した。
『貴方には掛からないんですね? 一般人が入室した時のテストみたいな物ですから大丈夫です。ちょっと掛かり方が
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