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KANON 終わらない悪夢
47香里の最後
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たのねっ、どうして川澄さんの中に帰っちゃったの? 病院で一人なんて寂しかったっ」
 香里は舞の胸に飛び込んでオイオイ泣き始め、祐一に対して行うはずだった行為をクラス全員の前で披露し、二人の関係が深すぎて危ない領域に入っているのも公開した。
「えっ? あの二人デキてたの?」
「やっぱり香里ってガチ?」
「じゃあ、どうして相沢くんと?」
 クラスで公然の秘密、舞*佐祐理、香里*名雪、それ以外にも祐一*佐祐理、舞*香里、実の姉*祐一のカップリングまで公開されて、以前の香里*祐一、名雪*祐一、真琴*祐一、栞*祐一は何だったのか考えさせられる一同。
「どうしてあたしだけ置いて帰っちゃったのっ? あれから一人で寂しかったんだからっ! ねえ、帰って来て、また「あたしの中に」戻って来てよっ? お願いだからっ」
 命を繋ぎ、エネルギー補充をするのに祐一に依存していた香里だが、その心は舞の魔物、左手の怒りの人格に、もっと依存していた。
『私も自分の体に帰れたばかりだし、祐一とも一緒にいたい』
「もう貴方がいないと生きていけないのっ、貴方に支えられていないと、一人で立ってなんかいられないっ、お願いっ、お願いだから〜〜っ」
 普段、気が強い女がマジ泣きして、格好良い姐さんに抱き着いて泣いている姿を見せられ、多数の男子も「やっぱコイツらデキてんジャね?」と思い始めた。
 あまりにドロドロでヌレヌレの六角七角関係で、誰がどう付き合っていて破局しているのかも、舞と香里がいつの間に出来ていたのかも分からず、クラスの連中も穢れた大人の恋愛関係に戸惑った。
『仕方ない奴だな、少しだけだぞ』
 舞は香里の顎を持ち上げると、通路を作るよりもう少し熱が篭ったキスをした。もちろんクラス全員が見守る中で。
「「「「「「「「「「あああっ!」」」」」」」」」」
 香里も涙を流しながら嬉しそうにその行為を受け止め、背中に回した手を緩めようともせず抱き合った。
「おい、挨拶のキスじゃねえぞ」
「あの二人、デキてたんだ」
 そこで、佐祐理の敵認定までされていた香里だが、舞の左手の仮住まいだった体でもあり、妹同然の扱いを受けている女だと気付き、仕方なくオーダーとアルター能力を発揮した。
『舞の左手さんのお気に入りを殺す訳にも行きませんね、貴女も佐祐理の妹になってもらいますよ』
 佐祐理からも「死の接吻?」を与えられる香里。さらに…
『ズレソデタヘミサコヅ、ラキグフェタクデヘニト。もうお前はゆうくんに嘘をつけない、暴力も振るえない、お前は一生相沢様の下僕だ』
 美汐プレデターさんからも術を喰らい、「精霊の移動」「ゴージャスさゆりん」「美汐の術」と気絶物の技3連発のコンボを食らって、ピヨって倒れた香里。そのタヒ体は祐一に託された。
「え? 俺?」
『そうなのダ〜、左手は香
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