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KANON 終わらない悪夢
47香里の最後
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って校舎を責め苛む。
『佐祐理っ、だめっ!』
 舞が制止するほどのエネルギーが佐祐理本体に蓄積され、その破壊力とエネルギーは全て香里を目指していた。この術が実行されると、ジュール熱で香里だけでなく佐祐理の人体も焼け焦げて消失する。
『タヒね』
「らめええええええっ!」
 無詠唱で実行されるはずの雷撃だったが、祐一が抱き着いて佐祐理の唇を唇で塞いで止めた。
「うっ、ううう」
 佐祐理としても、一弥を感電させる訳には行かないので、雷撃を止めた。
「「ぷはっ」」
 一分近く掛かったが、佐祐理のご機嫌が真っ直ぐになり悪天候も回復、通常のゴージャスさゆりんの固有結界が張られて、香里、委員長、王子、香里を応援している女子、不倫賛成派なども陥落した。
「もう… 一弥ったら、人前でこんなにキスするなんて」
 唇周辺の涎をハンカチで拭き、満更でも無い表情で顔を赤らめ、少し顔を背ける佐祐理。
 周囲でも「やっぱり香里じゃなくて倉田さんなんだ」「やっぱり金と財産目当てなんだ」「政治家の地盤を継いで政治家になるつもりなんだ」などなど、嫌な声が聞こえたが、全く否定できない祐一。
 昨日は香里がいる真横で舞をヤってしまいそうになり、未来予知で栞や月宮一行からのの「オットセイくん切除手術」を回避し、佐祐理からの報復も回避。転移技で舞の家に連れ込んで貰って佐祐理まで呼び出して3P、という嬉し恥ずかしい行為をヤリまくった記憶があり、オットセイくんと自分がしでかした犯罪の大きさに、どこで選択肢を間違えたのか考え、セーブポイントを探したが、現在の祐一クンにはタヒに戻りの機能や魔法も無く、クラスメイトにも佐祐理お姉ちゃんの仕返しの怖さを説明しようも無く、冷や汗や脂汗を流して耐えるしか無かった。
「はい、もう何でもします。お姉ちゃん達と結婚でも奴隷契約でも何でもしますから、こいつらまで殺さないで」
 涙声でお姉ちゃんズに懇願する祐一クン。足もガクガク震えてマジお漏らし寸前で、オットセイくんも怖すぎて縮み上がって、ミドリガメくんに変身していた。

「香里、立てっ」
 舞に引き起こされ、無理矢理立たされた香里。そこで左手の平手打ちが飛んだ。
「きゃっ」
「私は昨日まで「お前の中に入って」、命も繋いでやったし、背中を押しもしたっ、でも今のは何だっ? 死にたいのか? 私に殺されたいのかっ?」
 胸ぐらを掴まれて激しく揺さぶられる香里。周囲の人間にはその言葉の意味までは理解できなかったが、この二人は中に入ったり出たりする不潔な関係で、舞と香里が因縁浅からぬ間柄なのは理解できた。
「えっ?」
 いつもなら気の強い香里からも仕返しの平手打ちが飛んで、激しい争いが起こるはずだったが、それを期待した人物にも、香里をよく知る人物からも意外と思われる結果が出た。
「そこにい
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