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KANON 終わらない悪夢
47香里の最後
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誤って本社ビルの窓から転落、屈伸のブーメラン状態で飛行し、約3800メートル向こうにある人権弁護士の事務所に窓からエクストリーム入室、資料一式を持ち去って10階から地面に向かって頭から着地。その一部始終を目撃してしまったトラウマで精神病院に入院した記者と弁護士は、その日の夜に両手足を広げても届かない幅の排気ダクトを登って屋上に出て、受電設備から動力の400V電源で感電して一時間以上楽しんで、両手足の神経が焼き切れた状態で消防署のハイパーレスキューやレンジャー部隊顔負けのロープアクションを実行、受電していた電線を伝い、トランスの上位にある6600Vの高圧電線でダンスし、何故か漏電ブレーカーも作動せずにブレイクダンスを楽しんでからブラックメンになって炭化し、カラスの巣の上で一週間も眠っていた。
 教室から大半の女子と数名の男子が消え、他のクラスも転出多数、廃校になって絶望先生の最終回みたいになった教室。当然香里の結婚式は中止され、香里も家族も行方不明、栞だけが佐祐理のM奴隷兼メイドとして生存した。

「らめええええええええええええええうええええええええええぅええええええええっええぅええっ!!」
 怖すぎる佐祐理お姉ちゃんの仕返しを思い、心の声ではなく地声で悲鳴を上げてしまう祐一クン。
 ダッシュで香里に向かって床になぎ倒して頭を下げさせ、お姉ちゃんズに向かって土下座を開始する。
「佐祐理お姉様、どうか、どうかこの相沢祐一に免じて謝罪を受け取って、この馬鹿を許してやって下さいっ! 平に、平にご容赦の程を〜〜っ!」
 もう靴の裏を舐めようがどうしようが、クラス全員の嘲笑の的になろうが頼み込んでみて、クラスの半分以上が虐殺され、見せしめのために家族も処刑執行されるよりはマシだと思い、何があろうと今後とも佐祐理にだけは反抗しないよう誓ってから頼み込んだ。
「………許した」
 多少時間が掛かったが、実の姉の方は謝罪を受け取って許してくれて、剣を鞄に収めた。佐祐理お姉ちゃんも席を立ち、祐一に近付いて頭を上げさせた。
「いけませんよ、一弥。倉田家の男子たるもの、そう簡単に頭を下げるものではありません。特にクラスのみんなが見ている前で、お姉ちゃんに向かってなど」
 祐一の「北海道土下座組」を堪能して許してくれたのか、その場で立たせてくれたお姉ちゃん。しかし香里の方は起こそうともせず、背中を踏みつけて潰した。
『よくもクラス全員の前で一弥に土下座などさせましたね? この代償は必ず払って貰います』
 空気中の原子がイオン化し、猛烈なイオン臭を撒き散らし、クラス全員の頭髪が逆だって上に引き寄せられる。
 教室にセントエルモの火が点灯して窓枠や金属部分が発光し、消灯してあるはずの蛍光灯が次々に点灯した。外ではゴロゴロと激しい雷の音がして、稲光が直上にまで近寄
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