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KANON 終わらない悪夢
47香里の最後
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くに」
 教頭の孫を押し付けられ、ほんの少し手が触れたが、普通なら委員長のようになって恋に落ちて発情するはずが、ほぼノーダメージの相手。
 祐一は鬼畜王ランスに出てくる女の子の魔王みたいに、ヒットポイントが20万ぐらいある子に、5から10だけダメージを与えて以後の攻撃を諦めた。
「教頭先生、後は若い者に任せましょうや?」
「そうかね、ではよく話し合って決め給え」
 どうやら「俺の孫をファックしてよし」と許可が降りたようだが、その前に話し合って本人に許可を取らないといけないらしい。
「え? お祖父さん、体の具合はどうなったの?」
「すまんな、それもお前を呼び出すための方便だったんだ。にわかには信じられないだろうが、先程話したように、この世は終わるらしい。その後の世界で生き残るには彼の妻になって神域とやらに篭もるしか無い。それが嫌だと言うなら私も諦めよう、だがお前にだけは生き残って欲しい」
 嘘をつかない人物が「方便」と言い、自分を曲げてでも孫を生かすように、自己の存立も孫の人格を穢してでも生きられるように道を作った。

(僕にもこの子をどうすればいいか分からないよ)
 常時、栞を監視して助けたり、タヒ人が出れば尻拭いをしている天使の人形の一部も、難攻不落の教頭の孫には手出しできなかった。

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