暁 〜小説投稿サイト〜
KANON 終わらない悪夢
46眼鏡地味子さん、保健医も快楽堕ち
[3/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
対にできない行動を取れる相手に敬意を表していたが、自分の健康状態にまで嘘をついて孫を呼び、まだ年端もいかない孫娘を、得体の知れない相手に嫁として差し出すのは憚られたので、「それだけは自分の信条に関わる」と止めようとした教頭に、手慣れた様子で「漢の中段突き」を叩き込んで、荒事には慣れていない相手を、本当に保健室の住人に変えてやった。
「かんべんしてくれ、先生。今はプライドがどうこう言ってる場合じゃねえんだ。なあに女の貞操なんて、男が思ってるほどあいつらは大事にしてねえ。まあ先生の孫なら30過ぎまで後生大事に取っておいて、使い物にならなくなるかも知れねえから、今が捨て時だ」
 おじさんは気を失わせた教頭を担いで、保健室を目指した。

 保健室
 その頃、職員室でも、教育関係者や父兄、委員長の母のPTA会長などから、電話がジャンジャン掛かって来て対応に追われていたが、美汐のロボットになった教師が「何の問題も有りませんでした、川澄舞の引退を聞いた者達が、一緒になって卒業式「ごっこ」をやって解散しました、何一つ問題はありませんでした!」と答えて、相手側が一番欲しい言葉「何の問題もありませんでした」の一点張りで通していた。
 中には「校長を出せ」と喚く者もいたが、「川澄舞と対面中で、生徒指導室におります」で通して、美汐の術に掛かって病院送りになったとは言わなかった。
「おう、お嬢ちゃんゴメンよ、寝床は空いてるかい?」
 こちらも電話がジャンジャン掛かって来て、泣きながら対応している保健医を察し、勝手に教頭を寝かせると、電話口から「お前が付いていながら」だとか「この仕置は必ず」などと喚いているBBAの声が聞こえたので、電話を取り上げて啖呵を切った。
「あ〜、電話代わりました、ここの用務員、北川から草入りしてるもんでさあ。アンタが総理大臣だか誰だか知らんが、もうこの世は滅びるんだ、決まったことだから変えられねえ。それも妖狐の血族様の中でも、純血の妖狐の相沢様と、ハーフの舞様が決めたんだ、アンタ如きが嘴突っ込んでも何もできやしねえ、もひとつ下っ端の保健医の小娘? 術も使えねえ相手に何凄んでやがんだ? 俺でも何もできねえのに何もできねえに決まってるだろうが? 喚きたいなら秋子様にでも電話して同じ啖呵切ってみやがれ、すっこんでろこのドサンピンがっ!」
 電話を叩ききると、また別の所から電話が掛かって来たので、電話線を引き千切って止めてやると、保健医が頭を下げた。
「あんたも大変だな、お嬢ちゃん。おっと、俺も親分に義理を通さねえといけねえのに、電話潰しちまった、へへっ」
「お強いんですね、私なんかこの通りで…」
 泣き通しで気の毒な小娘、孫と大して変わらない歳の女を放っておけず、話をしてやる。
「へっ、これは開き直りって言うんだ、それに孫娘一人、相沢様の
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ