第一話
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て砲撃した。閃光を放ちながら飛んでいく砲撃。それは、見事に深海棲艦に当たった。
「グギャアアアアアアアアアア!」
しかし、相手は沈むにまでは至らなかったのか、そのまま今度は何かを海の中で発射した。それは海の中を通って来た。
「魚雷か…なら!」
俺も同様に魚雷を発射した。背中からでたから、正直当たるんじゃと焦った。そして、俺の魚雷と相手の魚雷が正面衝突した。海に柱ができた。
俺はその柱の中を突っ切って、深海棲艦の目の前に出る。
「死に晒せええええええええええええええええええええええええええ!!」
そして、目の前で全門斉射。
激しい閃光と轟音が終わったあと、深海棲艦の姿は何処にも無かった。どうやら沈んだらしい。
「………………はあぁ〜。」
俺はそのまま海面の上に座った。思いっきり力が抜けた。
砂浜を見ると、そこには異変を感じたのか、近隣住民の方が来ていた。救急車が来ているところから、どうやらあいつらは病院に運ばれるたらしい。
すると、誰かに肩を叩かれた。
「大丈夫か?」
振り向くと、海軍のセーラー服の様なものを来ている女の子がこちらを見下ろしていた。何故か右目には眼帯を付けている。そして、背中には俺と似た機械が。
「あぁ、何とか。」
「そうか。すまなかった!」
と言うと、女の子は俺に頭を下げた。
「一匹逃がしてしまってな。陸の方に行ったからもしかしてと思って来てみたら、まさか俺と同じ木曾が居るとはな。幸運にも程があるな。」
「…は?俺と同じ木曾?」
何やら意味の分からないことを言って来た。
「ん?そりゃそうだろう。木曾の艤装を付けてるんだし。所で、どこの鎮守府の艦娘だ?」
…えっと、さっきから何を行ってるんだこの子は。
「えっと…鎮守府?艦娘?」
「…お前もしかして、艦娘になったばっかりか?」
女の子はそう聞いてきた。
「えっと、海岸にあったこの機械を触ったら、なんか背中にくっついて…。あと、かんむすってなんだ?」
そう聞くと、女の子は説明してくれた。
「艦娘ってのは、さっきの深海棲艦と戦える奴らのことだよ。俺らが身に付けているこの艤装を付けて戦うんだ。漢字は艦隊の娘、だから女しか居ねぇんだ。」
……………………ん?
「あのー、一つ宜しいか?」
「ん?なんだ?」
「俺……男なんだけど……。」
「はあぁ!?」
その声は、海の上に響き渡った。
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