第一話
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は思えない、何かが居た。そしてそれを俺達は知っている。これのせいで、俺達人類は凄まじい被害者を被ってるんだ。
深海棲艦。
数年前に突如として現れた、謎の生命体。その存在は世界中の海を危険にしている。
「なんで、こんなと」
また、そこまでしか聞こえなかった。
目の前が、真っ白になった。深海棲艦の砲撃が近くに着弾したんだ、と気付いた時には、既に遅かった。
三人まとめて砂浜まで飛ばせれる俺達。そしてそのまま地面に叩きつけられる。
「がはぁ!」
こんな声が出るんだと思いつつ、悠人と拓海を見る。どうやら生きてはいるらしい。一安心、と行きたかったが、どうもそういう訳には行かないらしい。ゆっくりとこちらに近づいて来る深海棲艦。オタマジャクシみたいだな、と思った。実際、かなり小さかった。
こんなのに俺達は苦しめられてるのか、と思うと、何だか虚しくなってくる。
そいつは止まると、再び攻撃しようとした。
あぁ、ここまでか。俺はそう思った。
その時、手に何かが触れた。見ると、それは『木曾』と書かれた、あの機械だった。あの砲撃で一緒に飛ばされたのだろうか。
次の瞬間、再び目の前が真っ白になった。砲撃ではない。
目の前の機械が、光輝いていた。
「なんだっ…これ…!?」
すると、光は収まり、その機械は目の前から無くなっていた。しかし、背中に何かがある。と言うか、付いてる?
見ると、そこにはさっきの機械が、サビなんかない、ピッカピカの状態であった。
「な……!?」
俺は何が何だか分からなかった。しかし、いくつか頭の中で理解した事があった。
一つは、これが俺を選んだということ。
そして、もう一つは…これを使えば、アイツと戦えると言う事だった。
俺の頭の中には、昔から知っていたかのように、この機械の使い方が流れている。いける、と。
「さぁて、なんでテメェがこっちに攻撃してきたかは知らねぇが…。」
俺は背中にある砲門の一つを伸ばした。どうやら手足のような感覚で動かせるらしい。
「良くも俺のダチを傷つけやがったなコンチクショウが!」
そう言って、俺は海の中に…いや、海の上入って行った。すると、やはり俺の体は海の上に浮いた。そのままスケートの要領で滑っていく。波に足を取られないように進んでいくと、深海棲艦も前に進んできた。
「グギャアアアアア!」
深海棲艦はさっきと同じように砲撃してきた。
「甘ぇよ!」
俺はそれをギリギリで躱す。砲弾は海に落ちた。そしてそこから、背中の砲門を前に突き出す。
「食らいやがれ!」
俺はそのまま深海棲艦に向かっ
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