第二話 有り余る力の暴走
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帝から女子生徒を救うと、その日は彼女を家に送った後に零司も帰宅した。
白い塗装の施された団地の一階に住んでいる。
ポケットから鍵を取り出して、鍵を開ける。
玄関にはしっかりと靴が並べられ、傘立てには赤色の水玉模様の傘が一本だけ刺さっていた。
玄関を少し行くとリビングがあり、背の低いテーブルと二人用のソファが置いてあった。
このリビングも汚ならしさは一切なく、隅々まで綺麗に掃除してあった。
零司は制服の上着をソファの奥にある窓の縁に掛かっているハンガーに掛け、シャツを足元にある洗濯かごに入れた。
そして、Tシャツとズボン姿になった零司はソファにダイブして大きなため息を吐いた。
「はぁ〜、あの野郎????放っておけば暴走したまま止まらないぞ???」
そう考えると、どっと疲れが湧いてきた零司は眠りについてしまった。
ーーーーーーーーーーー翌日ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カーテンの隙間からの眩しい朝日によって目が覚めた零司はテーブルに置いてある時計を確認する。
「うおおおおおおおおおおお!遅刻だああああああああ!」
そう叫んでは飛び起きて、素早くシャツをタンスから取り出し、ハンガーから乱暴に上着を取るとろくに着替え終わっていないのにも拘らず家を出て施錠したーーーーーー。
廊下を走り、自分の教室に向かって一目散に走る零司。
そして、教室のドアを勢いよく開けた瞬間にチャイムが鳴る。
「ははははっ!残念だったな!バーサーカー使って一階からジャンプすれば間に合ったんじゃね?」
そう笑いながら言ったのは零司の友人の軍司 怜央彼も特殊な能力を持っている。
零司がトボトボと歩いて、席につくと遠くから女子の噂話が聞こえてきた。
零司のバーサーカーは異常なパワーやスピードだけでなく、視力と聴覚も尋常ではないものになっているのだ。
「そうそう、聞いた?綾野ちゃん??学校辞めるんだってね???」
「あー知ってる、例の風紀委員でしょ?あれはちょっとヤバイよねー、やりすぎっしょ???」
「だよねー、脅迫されて加担させられただけなのに坊主にさせて私は犯罪者ですって張り紙貼られて歩かされたらしいからね????」
朝から聞きたくもない、腹わたが煮えくり返りそうになるような話を聞いてしまった零司は教室を飛びだした。
そんな零司を見た怜央も教室を飛びだした。
「おい!零司!授業始まるぞ!」
「月雲おおおおおおおおおお!」
けたたましい叫び声と剣幕で怒りの感情を剥き出しにしていた。
月雲の居る教室の扉を粉砕したその瞬間、目の前に無数の弾丸が飛んできた。
「おらああああああ!!」
信じられないようなスピードと動体視力により銃弾を拳でもって
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