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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0037話『北方水姫討伐編成と油断』
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長門に一時的に鎮守府の権利を譲り渡すことによって私と榛名は北方水姫討伐編成へと組み込まれることになる。
そして執務室にその編成のための艦娘達が集結する。

第二艦隊の旗艦は相変わらず阿武隈に務めてもらう事にしてある。
そして那智、木曾、北上、霞、そして最後に今回初めてこの作戦に使うヴェールヌイを入れた。

そして第一艦隊の編成の旗艦は私。
そこに大和、武蔵、アイオワの超パワー持ちの三名を入れる。
最後に千歳、千代田を入れる。

この二隊を組んで水上打撃部隊を組んでもらう。
まさに決戦部隊だ。

「提督…この大和と武蔵をイベントで初めて使ってくださるのですね。この大和、精一杯頑張らせていただきます」
「そうだな大和。私もイベントでは初舞台だ。気分が舞い上がってきたぞ」

大和と武蔵が初めて暴れられるのか喜んでいるように見える。
ごめんなぁ。いつも出すまでもなくて…。

「司令官…。どうして今回は私を使用するんだい?」
「うん。その事なんだけどきっとヴェールヌイには特攻がついていると思うんだ」

ヴェールヌイの発言に私はそう返す。
根拠はあるわけじゃないけど今回のボスは…、北方水姫はおそらく最後の報酬艦であるГангут(ガングート)に縁がある深海棲艦なんだと思う。
それでもしかしたらロシア艦として活躍したヴェールヌイにもあの長門達が活躍したクロスロード組による超火力のような事があるのかもしれないから。

「そうか…。わかった」

それで納得をしたわけじゃないんだろうけどヴェールヌイはそれで素直に言うことを聞いてくれた。

「Oh, yeah! アドミラル、私に任せておきなさい! しっかりと守ってあげるからネ!」

アイオワがそう言って強気の笑みを浮かべて私の手を握ってくれた。
握った瞬間にアイオワは少し驚いた顔をしながらも、

「やっぱりネ…。アドミラルの手はとても今力が入ってイマス。緊張しているのネ…」
「気付いたか…抜けているようでやっぱり目利きがいいな、アイオワは」
「Oh, yes! アドミラルの事ならなんとなく分かるワ。だって私達のアドミラルなんだからネ」

そのアイオワの発言に続くようにみんなが口々に私の事を守ると言ってくれているのでありがたいと思いながらも、

「さて、ありがとうみんな。それじゃこの編成で最後の敵…北方水姫を倒しに行こう。
足手まといになるかもしれないけど私も頑張らせてもらうよ」
「「「了解」」」

それで長門に鎮守府の守りを任せて私達は戦場へと向かって出撃した。












…オホーツク海に近づいていく内に分かった事なんだけど、分かっていたとはいえ、

「なんだろう…。やっぱり海が赤く染ま
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