154部分:第十四話 袁紹、お宝を探すのことその三
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第十四話 袁紹、お宝を探すのことその三
「五人ね」
「少し会って来るわ」
ここで高覧が二人に話した。
「その五人にね」
「そうそう、今度はレスラーって言ってるわ」
「全員ね」
こう話す二人だった。
「何でもね」
「何か取っ組み合って戦うらしいわ」
「取っ組み合いね」
「かなり頑健な人達だから」
「肉体労働にも戦いにも期待できるわよ」
そんな話をしてだった。高覧はその五人のところに来た。そこにいたのは大柄で逞しい身体をした男達だった。高覧はすぐに辛評から受け取った木簡を見ながらだ。そのうえで彼等の名前を言うのだった。
「テリー=ロジャース殿」
「ああ」
「レオ=ブラッドレイ殿」
「ここにいるぜ」
「ザ=レッドドラゴン殿」
「うむ」
まずはこの三人だった。
「ザ=ガンダーラ殿」
「ここに」
「そしてブラバーマン殿か」
「いや、俺はブルース=ハブラムだがな」
強引にこう言うのだった。
「そこはちゃんと頼むな」
「ブルース=ハブラム殿だな」
「ああ、そうだよ。ブラバーマンとは別人さ」
「わかったわ」86
高覧は話を合わせることにした。二人から聞いていたからである。
そのうえでだ。あらためて話すのだった。
「それでだが」
「採用、いや登用だったか」
ロジャースが言うのだった。
「そうか」
「その登用だけれどね。それはもう決まってるわよ」
高覧は微笑んで五人に話した。
「五人共ね。宜しく頼むわ」
「それで袁紹殿は」
レッドドラゴンは彼女のことを問う。
「まだお戻りにはなられていないか」
「少しね。待っていて」
こう答える高覧だった。
「少しだけね」
「そうか。ならそれまでの間はトレーニングに専念するか」
「そうだな」
レオとガンダーラはこう話す。
「何か美味いものでも食いながらな」
「カレーでも」
「カレー?」
カレーと聞いてだ。高覧はある人物を思い出した。それは。
「ミッキーが好きなあれ?」
「ミッキー?ミッキー=ロジャースかよ」
ブラバーマンはその名前に反応を見せた。
「あのチャンピオンの」
「あれ、知ってるの?ミッキーのこと」
「ああ、よくな」
笑って高覧に返すブラバーマンだった。
「ファンだしな」
「ファンって」
「応援してたんだよ。そうか、あいつもこっちに来てるのか」
「アクセル=ホークってのもいるわよ」
「おいおい、それはまた豪華だな」
今度はロジャースが言ってきた。
「他にも誰かいそうだな」
「ボクサーっていうのやっているのなら他にも」
高覧もここでさらに話す。
「あれよ。マイケル=マックスっていうのもいるし」
「豪華過ぎるな」
「そうだな」
「チャンピオンが三人か」
彼等
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