旧校舎のディアボロス
狂人神父登場
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から目が離せなかった。
上下逆さまで四肢と胸に大きな杭が打ち込まれ、腹部からは臓物らしきものがこぼれていた。
!! 俺は咄嗟に口元を手で覆い隠す。異常だ・・・こんな殺しが出来るのは普通の人間じゃない。
そして、壁には血文字で何かが書かれていた。
「これは・・・」
「悪い人はおしおきよ! ッて、聖なるお方の言葉を借りてみました!」
突然、背後から若い声が聞こえ、振り向くと神父の服を着た白髪の男が立っていた。
コイツ、いつの間に。
神父は俺と一誠を交互に見て、ニンマリと気味の悪い笑みを浮かべる。
「んーん。これはこれは、悪魔君ではあーりませんか! それに、その悪魔と一緒にいるクズ人間がいるとは!!」
神父。一誠の事を一発で悪魔って見抜いたところ、相当ヤバイ相手だ。最悪な状況に相あくな相手だ。
「俺は神父♪ 少年神父〜♪ デビルな輩をぶった斬り〜、ニヒルな俺が嘲笑う〜♪ お前ら、悪魔の首刎ねて〜、俺はおまんまもらうのさ〜♪」
突然神父が回り始め、歌を歌いだした。歌詞の内容もイカレてんな。
その間、一誠を庇いつつ距離を取る。
「俺の名前はフリード・セルセン。とある悪魔祓い組織に所属している末端でございます。あ、別に俺が名乗ったからって、お前さんたちは名乗らなくて良いよ。俺の脳容量に名前なんざメモリしたくないから、止めてチョ! 大丈夫、すぐ死ねるから。俺がそうしてあげる。最初は痛いかもしんないけど、すぐに泣けるほどの悦楽になるよ! 新たな扉を開こうZE!」
ベラベラと無茶苦茶な言動を口走り、狂気を宿した目で見てくる。
「この人、お前が殺したのか!?」
「YESYES! 俺が殺しましたよ? だってー、悪魔を呼び出す常習犯だったみたいだしぃ、殺すしかないっしょ」
「そんな下らん理由で殺したのか?」
「下らない? おかしな事を言うね君? 悪魔に頼るのは人として終わった証拠。エンドですよエンド。お分かり? だ〜から殺してあげたんです!」
嬉々として話すフリードは狂人そのものだ。
「人間が人間を殺すってのはどういうことなんだよ! お前らが殺すのは悪魔だけじゃないのかよ!?」
一誠の叫びに、一瞬ポカンとするがすぐに顔を歪め笑い出す。
「ア、ハハハハ! 笑える! 何を言い出すかと思えば、ヒーヒヒヒヒッ! ハァ。いいか、よく聞けクソ悪魔。悪魔だって、人間の欲を勝てに生きているじゃねぇか。殺して何が悪い? 俺、悪魔と悪魔に魅入られた人間をぶっ殺して生活してるんで、むしろこんな殺しは慈悲ですよ慈悲! ヒャハハハハッ! アーメン」
下品な笑みを浮かべ遺体の顔を蹴りつける。
「・・・・ッ! いい加減にしろよ!」
「はーい。いい加減に俺もお前らぶっ殺しまーす!」
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