旧校舎のディアボロス
シスターとはぐれ悪魔
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ておきなさい。ついでに、下僕の特性を説明してあげる」
「下僕の特性?」
怪訝な表情を浮かべる一誠に続ける。
「主となる悪魔は、下僕となる存在に特性を授けるの。前に私たち悪魔と堕天使、天使が大昔に三つ巴の大きな戦争をした話を覚えてる?」
「はい」
「三勢力は永久とも言える期間、争い合ったわ。結果、その勢力も酷く疲弊し、勝利する者もいないまま、戦争は数百年前に終結したの」
リアスの言葉に木場が続く。
「悪魔側も大きな打撃を受けてしまい、二十、三十もの軍団を率いていた爵位もちの大悪魔の方々も部下の大半を長い戦争で失ってしまったんだ。軍隊を保てないほどにね」
「純粋な悪魔はその時に多くの悪魔が亡くなったと聞きます。しかし、戦争が終わっても,堕天使、神との睨み合いは続いています。いくら、堕天使側も神側も部下の大半を失ったとはいえ、少しでも隙を見せれば危くなります」
朱乃が続き、リアスが再び語る。
「そこで悪魔は少数精鋭部隊の制度を作ることにしたの。それが悪魔の駒≪イーヴィル・ピース≫」
「イーヴィル・ピース?」
「爵位を持った悪魔は、この駒の特性を自分の下僕に与えているの。主となる悪魔が王≪キング≫。私たちの間で言うなら私のことね。そこから女王≪クイーン≫、騎士≪ナイト≫、戦車≪ルーク≫、僧侶≪ビショップ≫、兵士≪ポーン≫の五つ。軍隊をもてなくなった代わりに少数の下僕に強力な力を分け与えることにしたのよ」
「何でそんな」
「お話し中申し訳ないが、お客さんのご登場だ」
俺の一言に、皆の雰囲気が切り替わった。
「不味そうな匂いがわ。でもおいしそうな匂いもするわ・・・甘いのかしら? 苦いのかしら?」
不気味な声が当たりに響きわたる。
「はぐれ悪魔バイザー。あなたを消滅しにきたわ」
リアスが臆さず言うと、何かが飛んできて近くに落ちる。
ッ・・・女の死体だ。半分に裂かれ絶望に染まった表情を浮かべている。えげつない食い方だ。
そして、ゆっくりと姿が現れ・・・。
「おぉ! おっぱい!」
・・・・上半身裸の女性が宙に現れた瞬間、一誠が胸を見て歓喜の声をあげる。
さっきまでビビってのに、今じゃ鼻の下をだらしなく伸ばし胸を凝視している。エロが恐怖心を上回るって7どういうことよ。
「主の元を逃げ、その欲求を満たすために暴れまわる不貞の輩。その罪万死に値するわ。グレモリー公爵の名において、あなたを吹き飛ばしてあげる!」
「こざかしい小娘だこと。その紅い髪のように、あなたの身を鮮血で染めてあげましょうか?」
「雑魚ほど洒落たセリフを吐くものね」
「これがはぐれ悪魔・・・ただの見せたがりのお姉さんにしか見えない」
一誠がバカなこと
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