旧校舎のディアボロス
堕天使襲来
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俺が思った通り、先ほど魔力を放った女性、リアスと小猫に朱乃が来ていた。二人が手を振ってきたので振りかえす。
「紅い髪・・そうか、グレモリー家の者か」
「リアス・グレモリーよ。ごきげんよう、堕ちた天使さん」
「フッフフ。これは、この町がグレモリー家の次期当主の管轄であったとわ。その者はそちらの眷属か?」
「私の大切な後輩よ・・・手を出すというなら、容赦しないわ」
「ま、今日のところは詫びよう。だが、下僕を放し飼いにしないことだ。今日はそこの人間がいたから助かったものの、私のような者が散歩がてら狩ってしまうかもしれんぞ」
詫びると言う割には殺き満々な雰囲気をだしてんじゃねぇかこの堕天使・・・いけ好かねぇな。
「ご忠告痛み入るわ。私のほうも今度こんな真似をしたら、その時は躊躇なくやらせて貰うからそのつもりで」
「そのセリフ、そっくりそちらに返そう、グレモリー家の次期当主よ。わが名はドーナシーク。再び見えないことを願おう」
翼を羽ばたかせ、飛翔し消えていく。
「迂闊でしたわ。まさか堕天使と接触するとわ」
「・・・このままだと死にますね」
「死なせない。だってこの子は私の・・・」
一誠に近づき魔方陣を展開させる。
「助けてくれてありがとうトーヤ」
「瀕死に変わりないがな」
「大丈夫よ。これぐらいの傷なら完治できるわ。明日、木場を使いに出すからこの子と一緒に部室に来てちょうだい」
「了解しました」
俺が承諾すると、子猫と朱乃も魔方陣の中に入る。
「トーヤ君。また明日」
「トーヤ先輩、お休みなさい」
「コッチこそありがとう。お休み」
ニコニコ顔で手を振るい朱乃。綺麗にお辞儀してくる小猫に言葉を返すと、魔方陣が強く光りジャンプした。
残った俺は、血だまりを何とか消し何事もなかったかのように家に帰った。
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