暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic32プライソン戦役終結〜The Truth〜
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マリア。お前が裏で手を引いていたな・・・?」

「はい。彼女らエグリゴリと偶然出会ったのは事実です。ルシリオン様より伺っていた特徴と一致し、私からルシリオン様のお名前を出し、コミュニケーションをとりました。そこで彼女たちの記憶が戻り、ルシリオン様の行方を探していたことを知りました」

「そこで私たちは、マリア様よりお父様の事を全て聴きました。約2万年と続く生と死を、守護と破壊を、善と悪を命じられるままに・・・奴隷のように実行されてきたと」

「こことは別の、パラレル的な次元世界での話もその時に話しました。彼女たちの落ち込みようは酷いものでした。ですがそれと同時に、ルシリオン様と彼女たちを永遠の牢獄から解放する術も考えつくことが出来たのです」

マリアとリアンシェルトからの説明で、「それが今の状況か・・・」と理解した。俺と敵対して殺されることで贖罪と解放となり、俺もガーデンベルグを殺すことで“界律の守護神テスタメント”より解放される。どちらにも救いはあるが・・・。

「それではお前たちの心が傷ついたままだ・・・」

「はあ。お父様、それは私たちへの罰なのです。あなたが苦しむ必要はありません」

「そう言うが、お前たちは俺とシェフィの大切な愛おしい子供たちだ。そんなお前たちが抱く苦しみを無視しろと?」

「そうです」

感情に僅かな揺らぎも出ないように努めて即答したリアンシェルト。俺は溜息を吐いて「それでも――」と言い掛けたようとした瞬間、「っ!?」全身が動かなくなった。それと同時に魔術師として、魔導師としての能力の一切が封じられたのが判った。

「干渉能力・・・!? マリア・・・!?」

『マイスター! ユニゾンアウトも出来ないよ!』

当然だがアイリも完全に干渉能力に捕らわれた。目だけを動かしてマリアを睨みつけると、リアンシェルトは「マリア様は悪くありません、お父様」と咳払い。あぁ、どうせ「これもお前たちの計画・・・」なんだろうな。万が一に俺がこの秘密に感付いた場合、こうしてマリアが出て来て・・・。何をされるのか察することが出来た俺は血の気が引いた。

「待ってくれ、マリア! 頼む! この真実を俺から消さないでくれ!」

「・・・ルシリオン様・・・」

「お父様。この真実はいたずらにお父様を苦しめ、悲しませるもの。忘れた方がお父様の為なんです」

やはり記憶を消されてしまう。しかも不都合が出ないように記憶に修正も加えてくるだろう。そうなれば俺は僅かな記憶の異変から辿ることも出来なくなる。

「申し訳ありません、ルシリオン様」

「〜〜〜っ! リアンシェルト! 私は、お前を娘として愛しているぞ! シェフィも母親として、ずっとお前たちを愛している! たとえこの記憶を失ってもこの想いだけは不変
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