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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic32プライソン戦役終結〜The Truth〜
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の心臓付近に顔を寄せる。
「お父様の手で、罪深い私たちの旅路に終止符を打ってください。それがバンへルドも、グランフェリアも、シュヴァリエルも、レーゼフェアも、そして私も、フィヨルツェンも、ガーデンベルグも、皆が抱くたった1つの・・・一生のお願い、というやつです♪」
「俺は、私は・・・お前たちに謝りた――んむ」
そこまで言い掛けたらまたキスされて口を塞がれた。リアンシェルトってここまで大胆な子じゃなかったんだが。知らない間に大人の女性になっていたというわけか。
「・・・謝ることなど1つもありません。起こった事はもう覆らない。そう、原因はもう変えられない。ならば過程と結果をより良いものにするのが人というものでしょう?」
そう言って1歩2歩と下がるあの子につられて俺は両腕を離した。とても悲しそうな、辛そうな表情を浮かべるあの子に、俺は一体なんと言ってやればいい。この子たちの覚悟も決意も、俺の言葉じゃもう覆らない。
「もっと早く気付いていれば、こうやってバンへルド達とも話せたのかもしれないのにな・・・」
「それは・・・無理だったでしょう。お父様に気付かれないように、私たちは必死に――」
「いいや。俺はヒントを貰っていたんだ。お前たちの記憶が戻っている。そう聞かされてようやく・・・」
「ヒント・・・?」
「俺がガーデンベルグに敗れ、不死と不治の呪いを受け、フェンリルに封印されたあの日からベルカで再戦するまで、この世界の時間軸で言えば6千年強も経過している。呪いを受けた俺が、その時間を越えて生存していることに、お前たちエグリゴリは疑問を抱かなかった。解呪するにはガーデンベルグを倒さなければいけないのに、何故活動しているのか、と」
瀕死状態だった俺に呪いを解く神器を造る時間も無い。エイルでも解けない。複製された他の神器でも“呪神剣ユルソーン”の呪いは解けない。そもそも造っても解けない。そんな俺が活動しているとなれば・・・。
「それはつまり、俺が本物ではないと知っていたからだ。そしてお前たちの記憶が戻っているとなれば、その正体を確かめようとする。しかし俺の正体を知る者は、この世界において俺と、そして・・・――」
狙ったかのように先の次元世界で親しかった者たちや敵の側に現れる“エグリゴリ”。そして何より一番有り得ないアリシアの復活。そんな事が出来るのは・・・。
「マリア! お前なのだろう!」
「・・・お久しぶりです、ルシリオン様」
桃花色の肩紐ロングワンピースに白いストラップシューズという格好の、金のロングヘアにアメジスト色の瞳をした少女――5th・テスタメント・マリアが音も無く姿を見せた。
「ああ、久しぶりだな。こちらとしてもあまり時間が無い。隠し事なく、正直に答えてくれ。
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