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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic32プライソン戦役終結〜The Truth〜
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が行動に移せないとでも思いますか?」

「・・・・」

「・・・何か言ってくれませんか? 本当にやりますよ? 嘘ではありません。やりますよ? いきますよ?」

「いいよ。やってくれ、リアンシェルト」

俺は俯いて右頬をあの子の左頬に擦り寄せると、「ひゃい!?」また可愛い悲鳴を上げてビクッと肩を跳ねさせた。さらに「さあ。早く。いつでもやってくれ」と急かしてみる。とここでようやくあの子は身じろぎをやめた。

「・・・いです・・・ずるいです・・・。こんなの卑怯で・・・。知ってしまったんですね。私たちが記憶を取り戻していることを・・・。レーゼフェアから聞いたのですか? お父様」

とうとう素直になってくれたあの子の問いに、「いや。プライソンからだ」と答えた。この子が隕石迎撃に参加したことがお気に召さなかったプライソンが、腹いせとばかりに喋ってくれた。

「あのクソガキ・・・!」

「次いでレーゼフェアを問い質したら教えてくれたよ」

「・・・そうですか。でしたら何も言わずともよろしいでしょ? 私たちとお父様の戦いは避けられないものなのです。だからお父様には、私たちを破壊する事に躊躇のないようにしてもらうために・・・」

「こうやって大物犯罪者の側に付いてきた、というわけだ」

そうすれば否応なく“堕天使エグリゴリ”と衝突することになる。プレシア、リンドヴルム、プライソン。連中はみんな世界1つを危機に陥れることの出来るレベルだった。

「はい。あ、ですが、この手で直接人を殺すような真似はしません。今回のように多くの人命、世界の存亡に重大な危機が陥った場合、私や他のエグリゴリが手を貸すように考えていました」

「その割には今回の事件、局員や騎士、民間人からも死傷者が3ケタ以上出ているぞ」

「それは私たちエグリゴリが関係なくても出た被害です。出す出さないはこの世界――現代を生きる人々の力次第・・・。ですが本当に無理であれば、スマウグ竜や今回の隕石の時みたく私やフィヨルツェンが動きます。先程までフィヨルツェンも隠密スキルを用いて、隕石の迎撃に参加していたのですよ」

「本当か? あの子は今どこに・・・? というか、どの犯罪者の下で活動している?」

フィヨルツェンが付いてる犯罪者の名前を聴こうとしたが、あの子は首を横に振った。

「リアンシェルト・・・!」

「お父様。私たちはこれまでもこれからも敵同士なのです。あなたの腕に抱かれ、この優しい温かさも永遠の中の一瞬。離れたらそこから元の関係に戻りましょう。あなたは神器王として、私はエグリゴリとして、あなたの手でこの身に死を齎されるその日まで」

俺の腕の中でくるっと回って顔を合わせたあの子はつま先立ちをして、「チュッ?」口にキスをしてきた。そして俺
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