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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic32プライソン戦役終結〜The Truth〜
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石を破壊し続けられている。まったく。どれだけ隕石を操っているのかは判らないが、途切れることを知らない』

「そうか。・・・クロノ君、とにかく私たちはルシル君の帰還を待つしかない」

『判った。ルシル達が帰還したら連絡をくれ』

クロノ君との通信を終えた後、「リアンシェルト総部長」に声を掛けると、視線は向けてはくれへんけど「何か?」と応えはしてくれた。

「ルシル君は今も頑張って世界を救おうと、あなたの仲間(レーゼフェア)を救おうとしてます。お願いします。ルシル君を信じて、限界まで攻撃を加えないでください」

「・・・あなたの個人的な願いの為に、ミッドを危険に晒せと?」

「私はルシル君を信じてます。彼は必ずアグレアスを止めます!」

そう断言する。おそらくこれは局員として間違ってると思う。私個人の想いによるお願いや。冷たくあしらわれるかって思うてたけど、「そうですね・・・」ってまさかの同意やった。ポカンとした私やったけど、すぐにあれ?って首を傾げる。今の返し方はおかしいって。それにツッコみを入れてええんやろか。下手に刺激するのも危ういし・・・。

「何か言いたいことでもありますか? 八神六課長」

「・・・おかしなことを仰るので。リアンシェルト総部長は、エグリゴリの仲間であるレーゼフェアが、ルシル君に負けると同義の言葉を発しました」

私の話に頷いたってことは、ルシル君がレーゼフェアに勝つって考えてるってことや。それは“エグリゴリ”の1機としてどうなんやろうって。ゆっくりと私の方へと横顔を見けた総部長が「なるほど。それは失言でした」そう言いながら、私を見てた横目を細めた。

「・・・たとえ仲間であり敵であっても、ルシリオンとレーゼフェアの戦力差くらいは認めています。シュヴァリエルを討った今のルシリオンを斃すことは、属性の相性や神秘の強弱においても、レーゼフェアは劣っています。どうやっても勝てないでしょう。・・・これは少々まずい展開ですか」

総部長が空を見上げた。私も釣られて空を見上げると、「アグレアス・・・!」が大気圏を突破して、その巨大な姿を見せつけてきた。モニターを展開して“アグレアス”の映像を表示。遠目やけど明らかにゆりかごと同サイズの全長。両サイドには十字の棒があって、ゆっくりと時計回りに回転してる。

『はやて! ルシルからの連絡はまだかなのか!』

「クロノ君! まだなんよ! ルシル君からの連絡も、何も・・・!」

『八神部隊長、シャーリーです! アグレアスの落下速度から考えて、破壊限界高度までご、6分!』

「ルシル君、アイリ・・・!」

早く戻って来て。そやないと「はあ。残念です」総部長がルシル君たちもろとも“アグレアス”を破壊してしまう。周囲が騒然となり始める。当然や。
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