ガンダムW
1696話
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調べて分かったんだが。
ともあれ、そんな事情がある以上宇宙を平穏にしたいと思えば、どうしても地球も平穏にする必要があるのは間違いない。
「地球にいる勢力は、財団派、トレーズ派、中東連合、サンクキングダム、連合軍……か」
「サンクキングダムは勢力として数えるのはどうなんだ?」
俺の言葉に、五飛がそう呟く。
コロニーに住む者として、サンクキングダムの完全平和主義については知っているし……原作同様、兵士や軍人、戦士として自分を規定している五飛にとっては馴染まないと思っているのだろう。
「以前のサンクキングダムと違って、今は軍事力もある程度は持っているらしいぞ。あくまでも、俺に入っている情報ではだが」
「それは……」
俺の言葉に五飛が何かを言おうとした、その時……もう我慢出来んと、ハワードが叫ぶ。
「アクセル、いいから早く来い! 機体の最終調整を済ませなければ、本当の意味での完成とは言わんのじゃからな!」
あー……まぁ、怒鳴るのも当然か。
ウイングゼロが完成したと伝えに来て、その最終調整をしなければならない俺が、こうして食堂でデュオや五飛と話してるのだから。
「ああ、分かった。……そんな訳で、俺は行くよ。じゃあな」
そう告げ、俺は席を立つ。
まだ何か色々と言いたそうではあったが、それでも黙り込んだのは……まぁ、ハワードを含めて科学者達が色々な意味で危険な視線を送っていたからだろう。
そうして俺は大人しくハワード達に連れられ、格納庫に向かう。
「それで、最終調整って言ってたけど……具体的にどれくらい掛かるんだ?」
「さて、それはお主次第じゃよ。特に設計図を見たお主なら分かると思うが、あの機体には特殊なシステムが搭載されている」
「ゼロシステムだな」
「うむ。アクセルの能力を考えれば、ゼロシステムに翻弄されるような事はまずないと思うが、それでも慎重に慎重を期す必要がある。もっとも、ゼロシステムよりも前に機体をお主の反応速度に合わせる方が重要じゃがな」
「……なるほど」
歩きながらハワードの口から出る説明にそう言葉を返すも、正直なところその辺はあまり期待していない。
結局のところ、このW世界では最高峰の機体であっても、文字通りの意味で人外な俺の反応速度についてくる機体が作れるとは思っていない。
それこそ、T-LINKシステムとかそっち方面の機体やPS装甲を使ったTGCジョイントといったシステムを上手い具合に使わなければ、全力を出すのは不可能だろう。
となると、ウイングゼロに合わせた能力を発揮しなければならない訳だ。
……まぁ、それでもこのW世界では屈指の機体だというのは間違いのない事実なのだから、これ以上を望むのは無理があるんだろうが。
「うん? ど
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