暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ガンダムW
1696話
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は思わないのだが。
 ただ、心配なのはノベンタを含めてトップ3人はそんな事をしないだろうが、逆に言えばそれ以外の面子が問題を起こすかもしれないといったところか。
 正直なところ、今回の件で事態がどう動くかというのは、俺にも予想出来ない。
 連合軍にとって有利な流れなのは間違いないが……トレーズ派がどう動くか、だよな。
 ただ、マリーメイアの件を考えると、ここで無謀な戦闘に挑もうとするとは思えないというのが、俺の正直なところなのだが。

「ともあれ……」
『アクセル!』

 言葉を続けようとしたのだが、それを遮るような声が食堂に響く。
 そちらに視線を向けると、声のした方にいたのは、ハワード、プロフェッサーG、ドクトルS、老師Oの4人だった。
 珍しい事に、全員が興奮した様子を見せている。
 何があった? 一瞬そう思ったが、ここに来た面子を見ればどのような事があってこうなったのかは、容易に想像出来た。
 それを証明するかのように、4人を代表してハワードが口を開く。

「ウイングゼロ、完成したぞい」

 ニヤリとした、そんな笑み。
 他の科学者達も満足感からか笑みを浮かべている。
 プロフェッサーG、老師Oの2人は普段から無愛想なイメージしかないが、その2人でさえ笑みを浮かべているのを見れば、ウイングゼロの完成がどれ程の事なのかを示しているのだろう。

「……そうか。良くやってくれた」

 俺の口からも、しみじみとした言葉が漏れる。
 劇場版とTV版の2つの仕様を組み合わせるという、普通の科学者であればそう簡単にどうにか出来るような代物ではないこの仕事をやってくれたハワード達には、感謝しかない。
 食堂の中でも、今のハワードの言葉が聞こえたのだろう。大勢の面子がざわついているのが聞こえてくる。

「うわぁ……いよいよ出来たのかよ」

 何故かデュオがうんざりとした様子で呟いているが、何故そんな言葉が出て来たのやら。
 いやまぁ、ウイングゼロが完成したという事は、これからシャドウミラーが本格的に動き出すという事であり、デュオもこれからは色々と忙しくなるのは確実だというのが大きいのだろう。
 特に、以前からサリィに言われていたように、これからのシャドウミラーの活動は地上での活動となる。
 コロニーの為に戦ってきたデュオにとっては、色々と思うところがあってもおかしくはない。
 それでも地球の騒乱が宇宙に影響する事を思えば、他人事ではいられないだろうが。
 そもそも、このW世界で最初にコロニーが作られた時、地球上の国同士の関係がコロニーにも影響し、結果としてコロニー間の関係が悪くなってコロニーの発展が遅れたというのは、少しでも歴史を調べれば分かる事だ。
 俺も連合軍に協力するようになって、それで歴史を
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