空の王者、王と話す
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、周囲が煩くして身体に響かないようにと言う配慮なのだろうが少々寂しい気もする。これなら騒がしくても一緒の部屋が良かったと思わず呟いてしまう、なまじ船の上が騒がしかった性だろうか。
「……眠くもねえしな。ちょっと抜け出して……駄目だチョッパーに怒られる、んっ」
抜け出すのを諦めていると扉をノックする音がした、態々ノックしてくる辺りビビだろうかと思いつつ話し相手ぐらいになって貰えないかとどうぞ〜と声を出す。扉の先にいたのは半分正解だった、そこに居たのはお見舞いの果物が詰まった篭を持ったビビとその父親であり国王であるコブラだった。思わず身体を起こそうとするとコブラはそれを止めそのままで良いと止める。
「レウスさんあの、ごめんなさい!私が思わずその……」
「ああもう大丈夫だよ、チョッパーが処置してくれたし。まあ川を見たけどね」
「あの世寸前だったの!?」
さり気無く以前フォローにならないフォローをしてくれた際のお返しをするレウスだった、軽いショックを受けるビビを慰めるように頭を撫でるとコブラは微笑ましい物を見ているかのような笑みを浮かべながらベット近くの椅子に座り口を開く。
「レウス君だったね、ビビが世話になった。今日はその礼を言いに来たのだ。娘を助けてくれた事を感謝するよ」
「辞めて下さい国王様、ビビちゃんを助けろって言ったのはナミちゃんで助けるって決めたのは船長ですよ。俺はそれに従って、偶にビビちゃんの相談を利いたぐらいですよ」
「だが君がウィスキーピークでバロックワークスの魔の手から娘を守ってくれなければビビは今ここにはいない。本当に、有難う」
頭を提げる国王にレウスはただただ止めてくれとしか言えない、しがない海賊風情に一刻の王が頭を提げるなどしていけないとコブラを止めようとするがコブラはやめない。
「何、私は国王としてではない。一人の親として、ビビの父親として礼を言っておるだ。これなら受け取って貰えるだろう?」
「……ズルいですね貴方も、ビビちゃんの親としての感謝なんて受け取れない訳は無いじゃないですか」
「もうお父様ったらレウスさんが困ってるじゃない」
「はははっすまんすまん」
ビビに咎められてもコブラは笑顔を崩さなかった。してやったりと言いたげな表情にビビはしょうがないなぁと言葉を洩らすのであった。
「私ルフィさんの方に行ってくるね、ごめんなさいレウスさんまた後で来るから!その時に一杯話しましょ!まだお礼とか言い足りないの!」
「もうバックブリーカーは勘弁願いたいかな」
「し、しないってば!レウスさんの意地悪!!」
顔を赤くして出て行く彼女を軽く笑いながら見送る、部屋には国王と海賊が一対一で残された。
「随分、娘は君を慕っているようだな」
「何。彼女はまだ少女です、もう
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