『Flashy』
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悪ぶってイキがってる連中を見ては滑稽だと感じてた。
偉そうにしてるくせに弱い輩を見て馬鹿だと罵った。
腑に落ちない事ばかりで常に苛ついてた。
まるで餌を与えられてないライオン。
そう言われたりした。
ご飯なら本当に与えられてない。
笑えない事実。
壊れかけた人間もどき。
僕自身は僕をそう呼んでいた。
目が霞む程モヤがかかる部屋に入る。
悪いことを悪いと知ってて当たり前のように行う連中が居た。
キラキラした笑顔で寄ってくる。
其の手には注射器が在った。
流されるのは簡単だ。
堕ちるとこ迄堕ちてるから今より堕ちることは無い。
やり直せばいい。
大人がよく言うセリフ。
何故やり直せると思う?
産まれる前に戻って親を変えない限り何も変わらない。
何もやり直せない。
何故其れが解らない?
君はよく言ってた。
もし願い事が叶うなら、親を選び直したいと。
僕も同じだ。
でも、出来るなら産まれて来たくなんか無いって結論だったね。
君にとってキラキラした惹かれるものは何だったんだろう。
僕には何も無かったよ。
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