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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第560話】
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「ヒルトー、頑張れよー」
そんな一夏の声援が聞こえる――一体何を頑張れというのか、というかたまには替われよと心でひたすら呪詛の言葉を吐き続けた。
雲一つない青空のした、ヒルトの眼前には一学年女子一同。
この学園は何故か体操着をブルマにしているため、美しい脚線美及び、整ったヒップラインを露にしていた。
そして、一年だけではなく上級生も同様の体操着姿――因みに一夏は短パンだが、ヒルトは下だけちゃんとジャージを穿いている。
軽く咳払いをし、緊張で高まる鼓動を抑えようと深呼吸し――。
「選手宣誓! ……私たちは正々堂々スポーツマンシップにもっこり――じゃねぇっ、乗っ取りだ!」
自分で言い間違い、自分で突っ込むヒルト、それに様々な反応する一同。
「ヒルトくん……流石にもっこりはダメよ」
そう告げるのは楯無だった、心なしか顔が赤くなってる。
「有坂くんー、定番ネタだねー!!」
「でも掴みは悪くないよー!!」
「し、下ネタだなんて不潔です!」
無論ヒルト自身わざとではないのだが――それはさておき、また咳払いをして言い直した。
「スポーツマンシップに乗っ取り! 力の限り正々堂々と競い合うことを誓います!!」
今度はちゃんと言い切るや、それに呼応して歓声が沸き起こった。
そして、各専用機持ち各々はそんな歓声の中。
「……この日の為に精神鍛練を行ってきたのだ。 何があろうと、私は動じる訳にはいかない」
そう呟くのは紅組団長の篠ノ之箒だ。
ただただ自身の精神鍛練を行ってきた篠ノ之だが、肝心の運動は全く練習してないという。
「うふふ。 運動会……わたくしがエレガントかつパーフェクトに……優勝を貰いますわよ」
髪をかきあげるのは蒼組団長のセシリア・オルコットだ。
「ふふん。 今回はアタシが勝つわよ。 勝って……何を願おうかな」
勝つ気満々なのは桃組団長の凰鈴音、願い自体はたいして考えてなかったようだ。
「皆気合い充分だね。 ……だけど、今回は僕、負けるつもりないから」
橙組団長のシャルロット・デュノア、普段とは違い明らかに闘志がみなぎっていた。
「……誰であろうと立ち塞がる者は排除する。 たとえそれが我が嫁であろうと……私には叶えなければならない願いがあるのだから!」
腕組みしつつそう宣言するのは黒組団長、ラウラ・ボーデヴィッヒだ。
「……勝つ」
小さく意気込むのは鉄組団長、更識簪――組分けは色で決まるのだが、何故か鉄組という。
「皆気合い入りすぎ。 ……っても、美冬も負けるわ
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