旧校舎のディアボロス
原作開始らしい。
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を浮かべた一誠が空を見上げていた。本当に何があったんだか。
「随分と機嫌がいいな。何かあったのか?」
近づき声をかけると、少し遅れて反応し見てくる。
「おう、棟夜か。実はな・・・先週の帰る途中に別高校の女の子から告白されたんだ」
へぇ、告白か。こんな変態に告白するとは・・・大胆な女だこと。
「んでな、今週の休日にデートする約束をしたんだ! はぁ・・・待ち遠しいな」
全身から幸せオーラが出てる一誠に対し、周囲からは殺気の籠った視線が向けられていた。嫉妬は醜いぞ。
「「一誠ッ!!」」
松田と元浜の声がしたかと思えば、殺気をだしながら一誠に駆け寄る。泣いたのか目元が赤くなっていた。
「やっべ! んじゃまたな!」
それに素早く気づき教室を出ると、すぐに追いかける二人。
「一誠に彼女ね・・・ん? 確か一誠って彼女に殺されんだよな?・・・その休日は後をつけたほうがよさそうだな」
そう思い自分の机に座ると担任が入ってきてHRが始まった。
飛んで休日の午後。
一誠side
「死んでくれないかな」
俺の彼女、夕麻ちゃんがそう言ってきた。
その日、駅前で待ち合わせをして二人だけのデートを楽しんだ。服を選んだりパフェを食べたり、まさに青春! 充実した一日だった。
午後になり二人で噴水のある公園に来た。そこで夕麻ちゃんから言われた言葉がそれだった。
え? 何? 死んでくれないかだって・・・?
「ごめん、夕麻ちゃん。俺、なんか耳変だわ」
苦笑いを浮かべながら聞き返した。
聞き間違いだ。そう思った。だから聞き返した・・・なのに。
「死んでくれないかな」
また同じ言葉。笑いながら。
俺は「冗談キツイな夕麻ちゃん」と言おうとした瞬間だった。
夕麻ちゃんが離れると服が弾け飛んで全裸になった! おお! ストリップですか!? 俺がそう思っていると黒い液体みたいなのが体に降りかかるとエロい服装に変わって背中から黒い翼が生えた・・・ってはい!? 翼!!
腰を抜かして座り込む俺を、夕麻ちゃんは冷たい目で見降ろしてきた。
「楽しかったわ。あなたと過ごした僅かな日々。初々しい子供のままごとに付き合えた感じだったわ。だから・・・」
可愛らしい声と違い、冷たく大人っぽう妖艶な声音だった。口元に冷笑を浮かべている。
夕麻ちゃんが前に手を翳すと耳障りな音が響いた。目障りだと思っているとそれは現れた。
光りの槍だった。その切っ先を俺に向けている。
「ゆ、夕麻ちゃッ」
「死んでちょうだい」
−ズンッ!−
! 夕麻ちゃんが突き出した槍が俺の腹に突き刺さった。痛みが体を走る。
槍を抜こうとしたら、唐突に消えた。直後、大量に血が噴き出た。
体から血が抜けていき頭がクラ
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