壊された日常と隠された想い
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「う、うん。」
──しょうがない……よな。
俺は美琴を片手で支えながら、睨みながら放った。
「良いぜ……俺が相手だ!」
バチバチ
電撃を身体から放ちながら、俺はレジ袋を美琴に渡して戦闘を始めた。
電撃を放ち、次々と男どもを気絶させていく。
「………私が殺る、お前達はもういい!」
父さん……城崎聖は部下らしき奴らに怒鳴ってから俺の目の前に立ち、俺を殺すために作られた兵器を俺に向けてくる。
ドリルのような、槍のような物の先端に光が集まる。
「ちっ……!」
「化け物が死ねー!」
「お兄ちゃんは化け物なんかじゃない!」
「え……?」
兵器が謎の光を俺にぶつけようとした瞬間、俺の後ろから人影が現れた。
「駄目だ、美琴……よせ……!」
次の瞬間。
兵器から放たれた砲撃は俺達に向けて進んできた。
──嫌だ……嫌だ……やめろー!
俺は無我夢中で美琴の腕をつかみ、後ろに引っ張り飛ばす。
能力を使って砲撃を消し、周りにいた人間に向けて全力の電撃をぶつけた。
ドカン……!
バリバリ、バチバチと音がなる。
「はぁ……はぁ……。」
「お兄……ちゃん……?」
「美琴……大丈夫……え。」
俺は美琴に手を伸ばすが、美琴にその手は届かなかった。
何故なら美琴は俺から離れたのだ。
「あ……ぁ。」
「え……美琴……?」
「ひ、人を……。」
そこからは美琴は口を手で覆い、驚いた表情で黙っていた。
俺は訳が分からず辺りを見た。
「あ……。」
そう、美琴が絶句した理由。
それは、目の前で俺が能力を使い人を殺したからだった。
父親の姿はなかったが、他の奴らは俺の能力によって死んでいた。
──あ、あぁ……。
「………。」
その後、通報して駆けつけた警備員が来るまで俺と美琴は一言も話さず距離を置いた。
警備員に保護され、父さんと母さんが迎えに来たが俺達2人の空気感が全く違っていた事に気付いたらしく、俺には父さんが美琴には母さんが付き帰宅した。
「父さん……俺……。」
「大丈夫だ、美琴も驚いているだけだ。」
俺は今考えている事を父さんに言った。
「俺、御坂家から離れてもいいかな……?」
「……!?」
いったん歩くのをやめて、俺は父さんに向き直った。
「こんな俺を匿ってくれた事は感謝してます、でもこのまま俺がここにいたらまた今日みたいな事が起きる。だから、いったん俺は御坂家から離れます……そうすれば美琴もこれ以上危ない目にも合わないはずです……。」
「湊くん……。だがそれは……!」
「分かってます。だから
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