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IS―インフィニット・ストラトス 最強に魅せられた少女Re.
第五話 『限界』の否定
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センサーは基本360°全て見えている。が、それを処理するのは人である以上、どうしたって前方120°以外の反応はワンテンポ遅れる。
(だから、今回も!)
そう思って背後へと意識を集中する一夏。が……
「……まんまと引っ掛かってくれましたね。」
楓が姿を現したのは一夏の眼前。わざわざ二回も転移してみせた、それも背後に回り込んだのは初歩的なミスリード、誘導の為だ。
代表候補生クラスならまず掛からないであろう罠。しかし、戦闘を知らない一夏には読めなかった。
そして、玉鋼の量子転送は『転送直前の運動エネルギーを保存する。』という特性を持っている。
「終わりです。」
凄まじい轟音と共に、深紅の尾を引く漆黒の流星が、白銀の騎士を撃ち抜いた。
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