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IS―インフィニット・ストラトス 最強に魅せられた少女Re.
第五話 『限界』の否定
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ろうが何だろうが同じ人間だぞ!」

発破をかける箒。物は違えど勝負の世界で生きてきた彼女にとっては試合前に諦めるなど論外なのだろう。

「そうだな……箒、」

「な、なんだ?」

「勝ってくる。」

「そ、そうか!応援しているぞ!」

ピットに向かう一夏。それを見送りながら千冬は一人呟いた。

「天才、か………神宮司をそう捉えている内は勝ち目は無いぞ、一夏。」










Sight 楓

第3アリーナ Bピット

「………完敗ですわ。」

オルコットさんをピットまで送り届けたはいいのですが………え、貴女そんなにしおらしい表情できたのですか?

「相手の力量も分からず無根拠に勝てる等と……驕りも甚だしいですわね。」

何故そんな素直なのですか……すみません完全に想定外です……憎まれ口の一つや二つ叩かれると思ってたのですけどね。

「……正直、もう少し楽に勝てると思ったのですが……驕っていた、と言うのなら私もです。」

まさか、玉響を“使わされる”とは……能動的に使うのと使わざるをえない様に追い込まれるのとでは意味が違います。

師範にも敵を侮るなと散々言われておいてこのザマです……私もまだまだ未熟ですね。

「……取り消しますわね?貴女や日本を侮辱したこと。」

「……分かればいいんです、分かってくれれば。」

ホント……何故こんなにすんなりと……調子狂いますね。

「……私こそ、熱くなって言い過ぎました。訂正します。」

全く……こんな筈では無かったのですが。でもまあ、不思議と悪い気分ではありません。

「……試合が終わったら、ゆっくりお話しませんか?」

「……魅力的な提案ですわね。紅茶を用意して待ってますわ。」

「なら、お茶請けは私が用意しますね?」

二人で顔を見合わせ、笑う。

「そのためにも、早めに試合を終わらせて下さいまし。男なんかに………いえ、こういう侮りに足元を掬われるのでしたね。」

「ええ、油断はしません。………全力で、叩き潰しに行きます。」

…………さて、織斑さん。覚悟だけは決めてきて下さいね?










Sight 3rd

「神宮司さん、やっぱり強いんだな。」

「………?ありがとうございます。」

純白の装甲を纏う一夏と、漆黒の装甲を纏う楓。両者が並ぶと、白と黒の対比が空に映える。

どちらの手にも、まだ得物は握られていない。

「甘くないって言葉の意味を実感したよ。でも、だからこそ全力でやるぜ。だから……全力で来てくれ。」

「……愚問ですね。私、手は抜けない質なので。」

楓から発せられるプレッシャーが一回り強くなる。並みの人
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