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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第63話 二妻多夫? 三妻多夫?
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に吹き飛んでいき、墓場やら、木やらに突っ込んでいった。
「ギャワアアアアアアア!!!!」
それは二度目の絶叫だった。
完全に気を失っていたかと思えたのだが、あまりの痛みに意識を取り戻して、悲鳴を上げていた。
それは、2回に手を出した事。
その報いと言う事だと言える。
右手にいた委員長を放り投げた後、カイトは駆けつけようとしたのだが、直ぐに身体から力を抜いた。
何故なら、モカが覚醒していたから。
「……とりあえずは一安心だな。良かった」
モカが覚醒をした以上、何ら問題はない。寧ろ割って入る方が危ない。(モカに蹴られる)
「な……なんだ?」
「この・・・強大な妖気は……?」
モカが静かに目を開き 鋭く睨みつける。
襲い掛かろうとしていた連中はまさに蛇に睨まれた蛙状態になっていた。
「弱い者にしか手を出せぬ。群れないと何も出来ない。 ……そんなクズどもが何のつもりだ?」
爪を構えて固まっている連中にモカは睨みながら言っていた。
「こっ……このやろおぉぉぉぉぉ!!」
「しっ……死ねェェェェ!!!」
あまりの妖気の強さに放心しかけていたのだが、それでも後ろにはカイトがいる。あの衝撃的な光景を目の当たりにしてしまった為、退路は断たれてしまったも同然だ。
そして、前方には同じく強力な、凶悪な妖気を携えた者がいる。
まさに前門の虎、後門の狼とはこの事だろう。
それでも、まだ相手が女である、と言う事もあった事でモカを選んだ。
前門の虎……どころではなく、そこは鬼門だと言っていい場所に。
勢いに任せてモカに襲い掛かるのだが、一瞬の内にモカは視界から姿を消した。
「なっ!! どこにいt“ドガァァ!”ギャアアアアアアア!!」
モカの蹴りが、ガラ空きの腹部に突き刺さる。
「はぁっ!? い、いったいなに……っっ!!」
あまりの速度の違いに、目の前で何が起きているのか判らない。
だから、遮二無二に爪を振るうしか出来なかったのだが、それは当然かすりさえもしない。
“メキョッッ!”と言う鈍い音を響かせたかと思えば。
「グガアアアアア!!!」
最後の1人も盛大に蹴り飛ばされた。
多少時間差はあったものの、殆ど一瞬の出来事だ。
2人とも後ろに広がる大きい湖の中へと吹き飛ばされ、浮かんでこなかった。
「弱い者にしか力をふるえんそんなクズが。 その程度で この私に向かってくるとはな。 身の程を知れ」
モカは服に付いた埃を払いながら、踵を返すのだった。
「みんなっ!! 大丈夫!? って あれ?」
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