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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十二話 暴言
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がくる。
『アスカ、帰ってきたらツラ貸せ』
たった一言だった。
『はい……分かってます』
アスカは飛び去るヘリを目で追いながら念話を返した。
ヘリのカーゴの中で、なのはは見て分かる程しょげていた。
「大丈夫だよ、なのは。ちゃんと話せばティアナも分かってくれるよ」
「うん……」
隣に座るフェイトがなのはを慰める。
「それに、アスカだって本気でなのはの事を軽蔑しているわけじゃないよ」
「そうだぜ、なのは。ヤツは帰ってからシメてやるから安心しろ」
何を安心するのか分からないが、ヴィータもなのはを慰める。
「違うよ、ヴィータちゃん」
俯いていたなのはがヴィータを見る。
「違うって、何が?」
「あの軽蔑って言葉。アスカ君は言いたくなかったんだよ。凄く苦しそうな目をしていた。私が止まらなかったから……私が言わせちゃったんだ」
なのはは、今まで陰では色々言われた事はあった。
生まれつきの膨大な魔力と、根っからの努力家で異例とも言える早さで教導職につき、羨望と嫉妬の眼差しで見られていた。
だが、誰も面と向かってなのはを否定する事はなかった。
正面切って否定の言葉をぶつけられたのは、ミッドチルダに来て初めての事だった。
だから動揺した。
「私がちゃんと任務に行かないから、アスカ君に怒られちゃったんだ」
動揺して、そして気づいた。自分が何をするべきだったか。
「じゃあこの任務を早く終わらせて、みんなで話し合おうね?」
「フェイトちゃん……うん、そうだね」
フェイトの気遣いに、なのはが静かに笑った。
バシィッ!!
ヘリポートに再び激しい音が響いた。
スバル、エリオ、キャロが慌ててそちらに目を向ける。
ティアナだった。
立ち上がったティアナが、アスカめがけて右手を振るったのだ。
最初からティアナを見ていたアスカは、避けられる筈の張り手を、あえて顔で受け止めた。
至近距離で二人が睨み合う。
「ティ、ティア……」「「アスカさん……」」
スバルも、エリオもキャロも、どうすれば良いかわからずオロオロしてしまう。
シグナムは黙って事の成り行きを見ていた。
いざとなれば、自分が2人を打ちのめしてでも止めればいいと考えていたからだ。
今にも掴みかかりそうなアスカとティアナ。
ティアナは完全に怒りの矛先をアスカに向けている。
「何で……何でアンタはいつも邪魔ばかりするのよ!」
右拳を握りしめ、ティアナがアスカを睨みつける。
「……いいぜ。その気があるならトコトン付き合ってやるよ。けどよ、手加減はしてやらねぇぞ」
アスカ
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