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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十二話 暴言
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アスカをチラチラ見ているが、今は私語をしている時ではないので黙っている。

「今回は空戦だから、出撃は私とフェイト隊長、ヴィータ副隊長の3人」

フォワードメンバーに説明するなのは。

「みんなはロビーで待機ね」

心配を掛けないようにか、フェイトが落ち着いた声で言う。

「そっちの指揮はシグナムだ。留守を頼むぞ」

「「「「はい!」」」」「……はい」

ヴィータに返事をするフォワード達だったが、ティアナが若干遅れる。

その様子を、なのが心配そうに見た。

そして……

「あぁ、それと、アスカ君とティアナは出動待機から外れておこうか」

「え……」

なのはの言葉にティアナの目は大きく見開く。

「その方がいいな。そうしとけ」

ヴィータの何気ない一言がティアナに突き刺さった。

「そうですね。オレもまだ右が使えないし…ティアナも体調が万全とは言えないですから」

アスカは、なのはの命令を受け入れた。特におかしな事は言ってないと思ったからだ。

元々、アスカは出撃させないでくれとシャマルからの連絡があったし、ティアナは疲労が残っている状態だ。

アスカには普通に思えたこの命令。だが、ティアナは違った。

「うん、じゃあ行って……」

「言うことを聞かない奴は……」

不意にティアナがなのはの言葉を遮る。

「ティアナ?」

アスカが驚いてティアナに目を向ける。アスカだけではない。その場にいた全員がティアナを見ていた。

「使えないって事ですか」

ティアナの言葉から悔しさが滲み出ていのが分かる。それを聞いたなのはが、一瞬悲しそうな瞳になる。

だが、すぐにため息をついて厳しい表情になった。

「自分で言ってて分からない?当たり前の事だよ、それ」

少し強めに言うが、ティアナは引き下がらない。

「現場での指示や命令は聞いてます!教導だってちゃんとサボらずやってます!それ以外の場所の努力まで教えられた通りじゃないとダメなんですか!」

震える声で訴えるティアナ。

強くなりたい、その一心で努力し、それを否定された悲しみが溢れている。

だが、出撃前に口論するような事ではない。

ヴィータがティアナを止めようと前に出ようとする。だが、なのはがヴィータを抑えた。

「なのは……」

ヴィータがなのはを見上げる。

まっすぐにティアナを見る瞳に一瞬躊躇したが、ヴィータは引き下がった。

「やめろ、ティアナ!隊長はこれから出撃するんだぞ!」

アスカがティアナの前に出て止めようとする。だが、

「邪魔しないで!」

ティアナはアスカを押しのけてなのはの前に立つ。

「アタシは、なのはさん達みたいにエリート
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