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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十二話 暴言
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状況を報告する。

「レリックの反応は?」

「現状では、付近に反応は有りません」

グリフィスの言葉に、アルトが答える。

「ただ、これ……機体速度が今までよりも大分、いえ!かなり速くなってます!」

敵機のデータを収集していたルキノが、驚きとともに報告する。

「敵は航空戦力、場所は海上か。新人には荷が重いなぁ」

はやてはモニターに映るガジェットを見て呟いた。

そこに、なのはとフェイトが駆け込んでくる。

「「状況は?」」

ピッタリな呼吸で二人は聞いてきた。

「グリフィス君」

「はい。現状は……」

はやてに促され、グリフィスは二人に状況を説明した。

その間にも、ガジェットの数は増えていく。

「航空2型、4機編隊が3隊、12機編隊が1隊!」

アルトの声が響く。

「発見時から変わらず、それぞれ別の軌道で旋回飛行中です」

ガジェットの動きを観測していたルキノがデータを映す。

「場所は何もない海上。レリックの反応も無ければ、付近には海上施設も無ければ船も無い」

それまでガジェットの様子を伺っていたはやてはグリフィスに目を向ける。

「まるで撃ち落としに来いと誘っているようですね」

「そやね。テスタロッサ・ハラオウン執務官、どう見る?」

いつもの”フェイトちゃん”ではなく、仰々しい言い方をするはやて。

このような言い方をする時は、あくまで職務としての意見を求めている。

つまり、執務官としての意見を聞きたいのだ。

「犯人がスカリエッティなら、こちらの動きとか、航空戦力を探りたいんだと思う」

「うん。この状況なら、こっちは超長距離攻撃を放り込めば済むわけやし」

短期決戦なら、それも一つの手段である、

「一撃でクリアですよー!」

リインがグッと拳を突き上げる。その可愛らしい仕草に、はやてが微笑む。

「でも、だからこそ、奥の手は見せない方がいいかなって」

フェイトは超長距離攻撃案を否定した。

「まあ実際、この程度の事で隊長達のリミッター解除って訳にもいかへんしな。高町教導官はどうやろ?」

もともと超長距離攻撃をする気は無かったのか、はやてはなのはにも意見を求めた。

「こっちの戦力調査が目的なら、なるべく新しい情報は出さずに、今までと同じやり方で片づけちゃう、かな」

作戦は決まっていたのか、はやてとグリフィスは頷いていた。

「うん、それで行こう」

はやての言葉に、なのはとフェイトも頷いた。





ヘリポートに、なのは達隊長と副隊長二人、、フォワードメンバーが集まっていた。

ティアナはアスカと目を合わそうとはしない。

スバルは何か言いたげに
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